2008年9月5日金曜日

モテオーラ



モテるか否かというのは、実は人生で非常に大きなウェイトを占めていると思う。

思えば今までロクにモテたことがなかった。小学校の頃から運動神経が鈍く、頭も悪く、顔も美少年でない自分はモテる要素など皆無だった。

いや小学生がモテるのに頭も顔もよほど酷いものでない限り関係ない。スポーツだスポーツ。こいつさえできればモテる、それが小学生のモテ基準だ。

球技がまったく苦手だった自分は女子の視界から消えていた。まぁそれはいい。

しかし頭も悪く顔もたいしたことない。おまけにおしゃべりが苦手ときては中学、高校に上がっても、まったくお呼びでなかった。

大学に入ってこれじゃいかんと思って「しゃべり」だけでも上手くなろうと思った。成果はそれなりにあったが、モテることだけはなかった。

いや・・・・振り返ってみるにスポーツができるとか顔が美しいとか、そこまで大きな要素なのか、と思ってしまう。

そりゃ山口良一ぐらい頭がいいに越したことはないし、西山浩二ぐらい運動神経がいいに越したことはない。顔も長江健次レベルであるに越したことはない。

でもそれってモテるための絶対要素なのか?といわれれば違うような気もする。だって自分の人生をつらつら遡ってみるに・・・

自分の周りにいたモテてた人たちは必ずしも先の三大条件を備えてなかった。その人をあまり知らない時は「何でこの人がモテるの?」って感じの人ばかりなのだ。

考えてみれば当たり前の話だ。そもそもイモ欽トリオがモテるなんて、それは中高生までの恋愛だ。大人になるとそんなことはどうでもよくなる。

そんなことより、なんていうか、あるんだよね、モテる要素ってもんが。それをモテオーラというのかもしれないけど、もっと具体的に、いや具体的じゃないけどね。

自分の見てきた男女問わず、モテ人間の共通点、それは「ほっておけないオーラ」を持っているのだ。

火野正平をご覧なさい。古いか。市川海老蔵でもいい。何かあるでしょ、ほっておけないオーラってやつが。

これがある人は本当に異性の切れ目がない。すぐにできる。まったく困ったもんだ。

落ちぶれているとかそんなのは関係ない。仕事も順調、お金だって部屋の壁紙にするほどある人でも、ほっておけないオーラを発散してやがる。背中から哀しみが滲んでいる。

勝てないよ、こういう人たちには。だってさ

どうやら自分はこれらの人種とは正反対のようだ。いや立派なダメ人間に違いないのだが、これだけダメ人間でも哀しみがないのですね。残念なことに。

せっかくスポーツもできないし、頭も悪い。顔もたいしたことない。その上相変わらず金はないし、いい年して独り身。

ちょっとぐらい哀愁がでてもよさそうなものなのに、どうも周りからは「こいつはほっておいても大丈夫」と思われているようなのだ。

いやいや!全然大丈夫じゃないよ!だってこれだけダメ人間じゃん!と力説するほどに多弁になって、ますます「ほっておいて大丈夫オーラ」を発散していくのであった。何やってんだか。