2011年2月28日月曜日

LOVEマシーンに思ふ

藪似です。1997年頃の話になります。
当時アタシは音楽活動に没頭していました。6人でユニットを組み、オリジナルの楽曲の制作に励んでいました。
「とにかく一回売れなきゃ本当やりたいことはやれない」。それがアタシたちの共通認識でした。だから多少本位でなくても売れセンの楽曲をつくろうー。
合議の結果、キーワードとして上がったのは「ジンギスカン」でした。同名のグループによるこの曲がヒットしたのは、当時から換算して約20年前でしたが、なんとなく、これを現代風、自分たち風に化粧直しすればイケるのではないかという確証が全員の中にあったんです。
結局ジンギスカン風の楽曲が作られることはありませんでした。アタシたちのユニットが諸事情から消滅してしまったからです。しかしこのアイデアは惜しいとずっと思っていて、個人的にチャレンジしてみたのですが上手くいきませんでした。

だからモーニング娘。による「LOVEマシーン」を初めて聴いた時、心底やられた!と思いました。着想としてはアタシたちの方が早かったのに!とね。
もちろん当時、時代の寵児になりかけていたモーニング娘。だからこそあれだけヒットしたのでしょう。アタシたちがやってもあんなにヒットしたとは思えない。しかしそれでもそこそこ話題になったんじゃないか、それをきっかけにそこそこのポジションを掴めたのではないか、そんな思いがなかなか消えませんでした。

しかしジンギスカン風楽曲を歌ったのがモーニング娘。でよかったとも思ったんです。いやよかないよ実際。そりゃアタシたちが歌った方がよかったに決まってる。でも何故か「ASAYAN」でリアルタイムで活動を見てきたモーニング娘。なら、ま、いいんじゃないのと思えたのも事実です。
アタシは基本的にアイドルと呼ばれる人には一切興味がない人間なので、誰がかわいいとかは一切ありませんでした。どころか、どいつもこいつも微妙なツラばかりだな、こんなのどうするつもりだとかなり醒めた感じだったのをよく憶えています。
しかし「微妙なツラばかり」だからこそ少し肩入れしたくなるというフシギな魅力があったのも事実で、それまで中ヒット留まりだった彼女たちが「LOVEマシーン」で完全にブレイクしたことは喜ばしいことではあったんです。

さてこのネタは元祖yabuniramiJAPANの頃からずっと書こうと思ってました。しかしブログを始めたのが2003年。まだモーニング娘。はトップの位置にいて、名前を書いただけで検索でおかしなのがわんさか見にきそうな雰囲気で、とてもじゃないけど怖くて書けませんでした。
今、こうしてやっと書けるというのは、モーニング娘。の凋落があるからなのですが、それはそれで少しさみしい。もう知ってるメンバーがひとりもいない時点で気にする必要はないのかもしれませんがね。
栄枯盛衰はしょうがないにしても、一応アタシの「音楽で食う」という夢にトドメを刺したわけですから、やっぱりもうちょっと、頑張ってくれなきゃ困るよという心境なのです。

2011年2月27日日曜日

サザエさんの本性

藪似です。ひとつだけ訂正を。TwitterにてUKにあるスーパーの名称を「マークアンドスペンサー」と書いていたのですが、正しくはマーク「ス」アンドスペンサーでした。
友人から指摘されたのですが、それじゃ阪神の微妙外国人だよと言われてしまいました。スペンサーはあのスペンサー(どの?)、マークは超人マークのヒッティングマーチでお馴染みのマーク・ジョンソンですね。(こんな説明でホントにいいのか)

さてそんな前置きとは全然関係ない話です。
カツオのキャラクターが、もちろん「サザエさん」の登場人物のカツオですよ。そのカツオが漫画とアニメではまったく違うキャラクターだというのはファンの方なら御存知でしょう。
アニメのカツオは快活だが頭が悪く、しょっちゅうサザエや波平に叱られています。しかし漫画のカツオは、まあいや正反対で、テストの点数は悪いが頭脳は明晰すぎるほど明晰で、才気が走り過ぎて虚無的になる傾向すらあります。
第一サザエや波平に叱られるどころかむしろやり込めてしまう。簡単に小学生である自分に丸め込まれたり、つまらないことで悩む大人を見て、ますます虚無的になるカツオ。
家族の中で一番の知恵者が小学生という設定こそ漫画サザエさんの魅力であるのですが、アニメはそうした設定を取り払い、頭は悪いが天然で誰からも愛されるワカメを優等生にするなど、キャラクターバランスを大幅に変更しています。
どういう理由でこれほどまでの変更が行われたのかわかりませんが、この変更によって、どっちがいいかという問題はさておき、漫画とアニメはまったく別物になっているわけです。
ところが最近「カツオくん」という歌を初めてフルコースで聴いてぶっ飛んだわけです。
作詞は北山修。元フォーク・クルセダーズで現在精神科医の北山修です。北山はこの「カツオくん」の歌詞に、あきらかに原作のイメージを持ち込んでいます。
才気走り過ぎ、また自分の美貌に苦悩する少年カツオの姿をね。
作曲はもちろん筒美京平なのですが、ところどころ歌謡曲調になるものの、ブルースになってるのがすごい。

さてこの曲、れっきとしたシングル盤として発売されたもので、ただし「カツオくん」はB面。A面は「レッツ・ゴー・サザエさん」という曲で、これまた北山・筒美コンビ作です。ということはやはり原作のイメージが濃厚で、サザエさんのキャラが完全に原作ベースになっています。
そしてここがポイントだと思うのですが、「カツオくん」は二代目カツオ声優の高橋和枝が、「レッツ・ゴー・サザエさん」は加藤みどりが歌っているのがミソであり、キャラクターの声を当てた本人が歌うことによって奇妙な漫画アニメ折衷感を出しているのです。

アニメの制作スタッフもおそらく原作との乖離は自覚しているのでしょう。原作色を出したい時は「レッツ・ゴー・サザエさん」をBGMに使うのは恒例になっています。
予告編はずっと「レッツ・ゴー・サザエさん」のアレンジだし、昨年末に「サザエさん」枠内で放送された、長谷川町子のコミックエッセイの走りともいえる「サザエさんうちあけ話」をアニメ化した際、ブリッジに使われたのは「レッツ・ゴー・サザエさん」のオープニングでした。
このように、特に「レッツ・ゴー・サザエさん」は、漫画とアニメの接着剤のような役割を果たしているんですね。

ま、よくよく考えてみれば当たり前レベルの話なのですが、あまりちゃんと指摘している人がいないので書いてみました。
次回はまた別の話を。

2011年2月26日土曜日

UKのモバイル事情

藪似です。今回は前回の続きというか関連性のある話を。

前々回のエントリでiPhoneを手に入れたみたいなことを書いて、ただしその理由はボカしたのですが、これはつまりUK行きが決まっていたからです。
アタシは結構長いPHSユーザなのですが、当然これでは海外でローミングなんてできるわけがない。PHS自体ほぼ日本と中国しか採用されてないですし。
でもそれでは現地で非常に困る、ということで、いろいろ悩んだ挙句iPhoneにしたわけです。
海外で通話まで考えるとiPhoneかAndroidかの二択になってしまうのは、つまるところSkypeがまともに使えるかどうかって話でして。(WindowsMobileが入らないのは「まともに使え」ないからです。それは長年WindowsMobileユーザなのでよーくわかっています)
Skypeを使うというのは要するに通話料の問題です。まともに海外ローミングの通話料なんか払っていたらとんでもないことになりますからね。んで散々悩んだ末iPhoneに決めたわけです。

さて実際にUKで使ってみた感想です。
日本から端末を持ち込む場合、ローミングサービスを受けるか現地でプリペイドSIMを買うかという選択肢があるのですが、iPhone用のSIMは形状が特殊で入手がめんどくさいので素直にローミングにしました。
海外パケットし放題で一日使い放題で現在1480円。これは暫定価格で7月からは1980円(動画を見たりしたら2980円)になるそうです。ま、手間を考えればこの程度はしかたがないかなと思います。
実際海外パケットし放題のおかげでほぼ日本と変わらない感じで、たとえばカフェとかでiPhoneを取り出しメールやネットができました。
しかし・・・正直快適とはほぼ遠い!回線が遅いとかそんな話じゃなくて、とにかく繋がらない。地下鉄で繋がらないのは当然としても、店舗の奥の方に入るだけでももう繋がらない。
海外パケットし放題を使うとなるとVodafoneUK一択になるのですが、どうもVodafoneUKに限った話ではないらしく、基本どこのキャリアもそんなもんらしいです。
だからね、日本に帰ってきて、繋がらない繋がらないと散々クサされているソフトバンクモバイルが天国に感じましたよ。それくらいUKでは繋がらないのです。

それはさておきUKで気になったことを。もちモバイル関係で。

まず驚いたのがスマートフォンの普及率の高さです。感じとしては6割がBlackBerry、残りがAndroidとiPhoneという感じで、日本でいうところのガラケー(ガラケーは変だな。UKじゃ全然ガラパゴス的に進化してなかったし)の使用者はとうとう見かけませんでした。これはそれまであまりにも低機能な携帯しかなかったので、スマートフォンに一気に流れたというのが真相のようです。
あとごく普通に、地下鉄とかでかばんからiPadを取り出す人が多かったのも印象的です。

そしてWindowsPhone7です。
日本ではまだローカライズがされておらず、そもそも発売されるかどうかも怪しいWindowsPhone7ですが、UKでは普通に売っています。

ごく短時間触った感想をいえば、実によくできています。マジでWindowsMobile6.5とは雲泥の差です。キビキビ動く「ように見えるように」になったし、UIもそこそこ練られている。
でも・・・これは全然そそりませんな。その理由は「イジれなくなったから」。詳しくは前々回のエントリをどぞ。

今回は使いませんでしたがUKでは非常に簡単にプリペイドSIMを買うことができ(スーパーとかでも買える)、中には使い放題プランもありますのでモバイルユーザにとってはそこまで悪い国ではないのですが、しかしどのプランを選ぼうとも、どのキャリアを選ぼうとも、結局は「非常に繋がりにくい」という覚悟は必要です。
こればっかりはお国柄ですかね。あんまり現地の人はそういうことにはこだわってないようです。ちょっと電波空白地帯があると大騒ぎする日本とは大違いですね。

そろそろUK話も飽きられたと思うので次回からはいつもの感じに戻ります。

2011年2月24日木曜日

UKひとり旅




藪似です。更新がしばらく止まってしまいました。まあTwitterをご覧の方は御存知でしょうが、一週間ばかしUKに行っておりました。
え?UKって?イギリスですよイギリス。当然じゃないですか。二階建てバスとバッキンガム宮殿となっがい帽子を被ったオッサンがいっぱいいるロンドンがある、あのイギリスですよ。
しかしそういうのを見に行ったわけじゃござんせん。実際見なかったし。では何しにいったかといえば、アタシにとって初姪(っていうのか?何かヘンだな)ができたので、彼女の住むイギリスまで会いにいったわけです。
何しろ初姪ですからね。そりゃ会いたかったのは当然なんですが、腰が重くてね。何しろアタシときたらそもそもヨーロッパとか全然興味がなくて、ヨーロッパの中でもイギリスというのはダントツで興味がない国でね。
しかも生涯たった一度しか海外に行ったことがなく、海外ひとり旅になると初。おまけに英語とかまったく、全然、極端なほどできない。だから本当に気乗りがしなくてね。

ところが行ってみてガラッと印象が変わってしまいました。何というか、行く前のアタシは決定的なところを見落としていたんですよ。ロンドンが世界有数の大都市であるという事実をね。
アタシはね、もうわかりやすいほど田舎嫌いの都会好きなのですが、行ってみて気付いたというか、特にロンドンに関してはなに一つ嫌う理由はなかったという。

ロンドンといえばとても古い建物を大事にするところで、実際古い建物を壊して新しい建物を建てるのはすごい制限されているらしいし、古ければ古いほど物件の価格が高くなるというね。日本とは全然違いますよね。
もちろん何百年、下手すれば千年以上の建物もザラなのですが、適度に古い建築物も多くてね。何というか、昔の東京っぽいのですよ。
以前書きましたが、アタシの夢はタイムマシンで昭和初期もしくは30年代の東京に行くことで、もっと厳密にいえば、日劇とスマートフォンが共存する世界なんです。街並みは当時のモダン建築が建ち並んでて、でもインフラは現代、という。
まさにそれがロンドンでしてね、ええ。
都会好き、それも昔のモダンな東京が好きなアタシが、古い東宝映画にハマるのは自明の理でして、んでやってみたんですよ。たまたまiPhoneに昔の東宝映画のサントラを詰めていってて、それを聴きながらロンドンの街をブラブラ歩いたのですが、これが恐ろしく合う。
そんなのが合う街はもうこの世に存在しないと信じていたから、もうショックでショックで。もちろんいい意味でね。
よく考えれば飛び交ってるのが英語で周りが外国人ばっかというのを除けば、ある意味理想の街だったんですよ。街にはミュージカルホールが山ほどあるし(しかも安い!)、タクシーはクラシックスタイルだし、人びとの服装もね、基本モノトーンであまり時代を感じさせない。

そんなわけで40歳をとっくにすぎてイギリスかぶれになって帰ってきました。最低ですね我ながら。
この手の話、もう一回続きます。

2011年2月14日月曜日

iPhoneを使ってみて、な

藪似です。アタシのTwitterをご覧の方はご存知でしょうが、とうとうiPhoneを手に入れました。
とうとう、というのはやっとiPhoneを手に入れたぜ!的な意味ではなく、ああもうiPhone使わなきゃしょうがない、という意味です。
最近友人もiPadを入手しまして、結構ハマってるみたいなんですが、その友人から「そういやアンタ、ずいぶん前からPDA!PDA!って騒いでたけど、ようやく意味がわかった」といわれました。

そう、元祖yabuniramiJAPANから読んでいただいている方ならおわかりしょうが、アタシは10年ほど前からPDAなるものにハマッています。
アタシはずーっとWindowsMobile派(懐かしい名称でいうならPocketPC)です。WindowsMobileが素晴らしいのは不安定になるまでイジり倒せることにつきます。不安定になるのは、もちろんよかないんですけど、それくらい深いところまでイジれるのは、アタシにとって大きな魅力でした。
だからか、iPhoneが出ても、アプリがインストールできるだけでイジれないんでしょ?そういうのは興味ないなぁってな感じでした。
で、実際iPhoneを手に入れてもその意見は変わりません。多少遅くても、見栄えが悪くても、簡単にイジれる方が面白いじゃん、そう思っています。

ただWindowsMobileとは別の面白さや便利さがあることに気づいたのも事実です。標準のマップなんかWindowsMobileのGoogleMapMobileと比較するのが失礼なほよく出来ているし、実用、という一点だけ取り上げればiPhoneのが軽く上でしょう。実際まだ解約してないWindowsMobileよりiPhoneを使って時間の方がはるかに長いし。
WindowsMobileはね、実用レベルまで使えるようにするだけで大変なんですよ。そこに持っていくまでいったいどれだけスクリプトを書いたことやら。でもそれが辛いかといえばかなり楽しい。でもiPhoneは最初から実用レベルだからね。
特にDropboxとの連携は便利極まる。同じことをWindowsMobileで出来なくはないんだけど、快適さが全然違う。

んなわけでかなり実用的にiPhoneを使っています。で、なんでiPhoneを手に入れたんだってことですが、それはまたおいおい。

2011年2月13日日曜日

末期症状なりに

藪似です。
アタシの友人に地方の情報誌に関わってる人がいまして、まあ社員じゃないんで書いていいと思うんですけど。
彼とは別の地域に住んでいるので、彼が関わる情報誌を見る機会はほとんどないのですが、たまたま手に取る機会がありましてね。ビックリしたんですよ。
はっきりいえばこの情報誌、末期症状だぞ、と。かなりヤバいんじゃないかなとね。
まあ出版関係に携わったことがある方なら記事広告というものをご存知でしょう。記事を模した広告ですね。大抵の雑誌には数ページ含まれてるもんなんですが、この情報誌、記事広告が異様に多い。というかメイン企画からして記事広告なんです。
この記事広告ってヤツ、基本的に全然面白くない。だって提灯以前の問題だから。いや、アタシも事情はわかるんですよ、雑誌に記事広告が必要なわけはね。
でも面白くないには違いないからね。いったい誰が買うのかとか思います。
つか記事広告が目立ちだしたら、その雑誌は相当ヤバいってことです。廃刊がリアルな問題になりだしてる。いわゆる末期症状ですね。

テレビは末期症状だといわれはじめて結構経ちますが、最近は企業とのタイアップ番組が非常に目につく。人気ファミレス◯◯の裏側に潜入!とか人気ファミレス◯◯のメニューを食べつくす!とかああいうやつです。ま、記事広告のテレビ版です。

こんな番組やるなといったところで、やるのには事情ってもんがあるんで、まあしかたない。なんせ末期症状ですから。
ただやるんだったら、うまくやってほしい。そして実際うまくやってるのがテレビ朝日です。
タイアップバレバレの企画でも見せ方だけ何とかしてる。「シルシルミシル」でも「お試しかっ!」でも、そしてある意味集大成である「お願い!ランキング」でもね、まあ、うまく見せてあります。

特に「お願い!ランキング」なんか帯だからね。昔あったTBSの「ワンダフル」みたいに、別に面白かないけど、なんとなくつけておくにはちょうどいい、レベルまで持っていってる。

アタシがいいたいのは末期症状はしょうがないとしても、末期症状なりのやり方ってもんがあるだろうと。頭の使いようというか。だから先の情報誌も記事広告はやむを得んとしても、もうちょっと頭使ってほしいわけですよ。そういう意味で「お願い!ランキング」はいいサンプルにはなりますね。
どっちにしろ一時しのぎでしかないのですが、この際それはいいっこなしで。

2011年2月12日土曜日

アタシが変わったのか代表が変わったのか

藪似です。さて今回はサッカーの話題でも。

アタシはずっと日本代表の試合を見てませんでした。理由はごく単純です。見るとイライラするから。つまるところ精神衛生上非常によろしくない。
サッカーは全然嫌いなスポーツではありません。そりゃ一番好きなのは野球だけど、まあ数年前に相撲抜いて単独2位に躍り出たくらいですから。
ただ1位と2位の差は相当あって、それもこれも日本代表の不甲斐無さからくるものでした。
まあ何というか、勝つ気があるのという、ね。すっげえイライラする。いつしかアタシは代表の試合を見るのを止めてしまいました。だって本当にムカつくんだもん。
アタシはサッカーに詳しい友人にその理由を話し「負けるのはしょうがない。でも勝つというか攻めるという姿勢が見えないのどういうわけか」と。
また「負けてもいいから3点取ってほしい。3-4で負けたのなら納得がいく」ともいっていました。
正直スコアレスドローってのが大嫌いでね。

ところが先のW杯から完全に認識が変わりました。
最初はね、全然ちゃんと見てなかったのですよ。いくら代表の試合を見ないといってもW杯だからとりあえずテレビつけておくか、の感覚で。が、何か今までと様子が違う。選手から「引き分けじゃ嫌だ。勝つんだ」というのがあからさまに見える。これはいったいどういうことだと思ったんです。
アタシの代表の試合を見たくないという理由、その前提が根底からひっくり返されたのですから、こうなれば見ない理由なんてない。
もうね、これだよこれ!と何度もテレビの前で叫びました。これこそ代表の試合に求めていたもんなんだよ!とね。
大嫌いなスコアレスドローでも全然腹が立たない。だって勝ちにいった結果だもん。

もちろんアジア杯も見ましたよ。必死でね。
選手個々でいえば本田と長友、そして遠藤と松井大輔、川島あたりからは、あり得ないくらい、勝つんだというか、どんな展開になっても最終的に勝つのは我々なんだという気が見える。
そういう選手が複数いるんだから、そりゃ面白いよなぁと。そして強いよなぁと。
技術面はアタシも詳しくないんでよくわからない。でも、アジア杯の時はディフェンスが弱いってことくらいはわかった。野球に例えるなら、キーパーが投手として守備が破綻して迎えたピンチを川島が三振で切り抜けてるように感じました。
でもね、弱点がハッキリしてるからこそ、まだまだ伸びしろを感じるし、それに「勝つ」って意識があれだけ強いメンツがいる間は楽しませてもらえそうです。

現代表メンバーおかげで、だいぶ1位と2位の差が縮まったかな。いやまだまだ1位は強いんだけどね。

2011年2月11日金曜日

松本人志の流儀

藪似です。ダウンタウンについてちゃんと書くのは久しぶりなので緊張しています。

かつてダウンタウンネタで名を上げた(上げてない上げてない)アタシですが、見てないとはいえ興味なくなったわけではありません。今回取り上げる「松本人志のコント MHK」もまだテレビを買う前だったのですが、こういうのはさすがにチェックしています。
放送されてからだいぶ時間が経つし、あらかた語り尽くされているのは承知していますが、松本人志が久しぶりにテレビでコントをする、しかもNHKで、となればやっぱり書かずにはおれないわけで。
さていきなり結論ですが、アタシ的にいえばボチボチ、といったところでしょうか。

思えば「ごっつええ感じ」も抜群に面白い、そしてクオリティの高い番組だったけど、意外と爆笑できるポイントは少なく、あえて浜田を配置しない、もしくは浜田をツッコミとして使わないことによって、笑いを弾けさせないコントが多かったように思います。
だから「松本人志のコント」でも笑えるコント=面白いとは最初から思っておらず、それよりいかに松本ワールドが見れるかだけを注目していました。
アタシが思う松本ワールドとは、ひとくちにいえば「物悲しさ」です。毒やアクや残虐性ではなく物悲しさなんですね。社会から弾き出された弱者がギリギリまで追い込まれて、発する言葉の悲しみとおかしさ。それがまた見られるかなとそこだけは期待してたんです。
しかし残念ながらそういうコントはひとつもありませんでした。さすが無数の名作コントを作り上げただけあって、どれもそれなりによくまとまってるし、笑えたかどうかだけで計るなら、下手したら「ごっつ」よりも笑えたかもしれない。

話は変わりますが先日やってた「志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル」を見るとはなしに見てて心底ガッカリしたんです。王道コントの王様志村けんがオチのないコントばかりしている。しかも若手でもやらないくらい練り込みが足りない。
志村けんの番組を見たいとすれば、それは志村ワールドが見たいからでしょ。なのに志村ワールドを感じられない。

冠付きのコント番組は面白いだけじゃダメなんです。冠がついてるくらいなんだからワールドになってないと冠をつける意味がない。極端にいえばそんなに笑えなくてもいいんですよ。
だからね、どんなに笑えても、イマイチ松本ワールドが感じられなかったんじゃ、ボチボチ、という以外ないんです。

2011年2月9日水曜日

二十一世紀のパペポ

藪似です。去年秋から年始にかけて、ブログに書いておこうかなと思うテレビ番組が結構あったので、しばらくそういうことを書いていきます。

「鶴瓶上岡パペポTV」については、昔のyabuniramiJAPANにも書きましたしTinyの前身のsugame京浜にも書きました。
その中でアタシはこんなことを書いています。

パペポは今にして思えば、プロによるプロの芸を見せる番組だったのだ。一見どこに転がるかわからないようなトークを展開しつつ、最後は絶対笑いに持っていくことができる。これこそプロの芸とはいえまいか。
鶴瓶は現在も健在だが、相方がいない。「きらきらアフロ」はパペポに近いスタイルに見えるが、プロの芸を見せる番組とは根本的に異なる。
では鶴瓶は誰と組めばいいのかとなるが、今のところ(相性も含めて)適当な芸人はひとりも思いつかない。


ところが意外な人物がいました。ビートたけしです。
年末に放送された「たけしが鶴瓶に今年中に話しておきたい5~6個のこと」は今までのどの番組よりもパペポ的であり、しかも二十一世紀に相応しい時代性もありました。
たけしと鶴瓶のトークだけで展開されるこの番組は強いメッセージ性を包括しながらも着地点は必ず笑いとして昇華され、しかもたけしと鶴瓶両者の個性が見事に引き出されていました。
そう、これこそアタシが待ち望んでいた「プロによるプロの芸」を押し出した番組なんです。
たけしと鶴瓶は個人的な付き合いはかなり長いようですが、ガチンコで共演したことはこれまでほとんどなく、そういう意味でやや消化不良というか手探りなところはありました。まだお互いのイジリ方がわかっていないというか。でもこれはパペポのプロトタイプだった「激突夜話」でもそうで、最初だからしかたがない。
でも回数を重ねることで間違いなく解消されるだろうし、逆にまだ無限の可能性があるともいえます。
個人的に嬉しかったのは、ヤバ目の話になった時、鶴瓶があかんあかんといいながら、むしろたけしの毒を引き出していたところで、これはパペポの黄金パターンであり、毒を吐いているのは上岡龍太郎なのに、実は言わせてるのは鶴瓶だろってことが何度もありました。
(鶴瓶はホントにマズい話になるとさっと話を変える)

鶴瓶は久しぶりのプロ相手のトークに跳ね上がるような感じになってたし、たけしも「北野ファンクラブ」などの高田文夫を相手にしている時とはまたひと味違うキレがありました。

これ、レギュラーにならないかなぁ。こういうプロの技を見せる番組がひとつくらいあってもいいと思うんだけどねぇ。

2011年2月8日火曜日

オネエ系?

藪似です。前回テレビ買ったと書きましたが、ホントにロビンソンクルーソー状態でして、特にバラエティを見るとメンツがガラッと変わってることに驚いています。

一番驚いたのがいわゆるオネエ系といわれる人材で、KABAちゃんあたりはすっかり出てこなくなってますね。
んでマツコ・デラックスとかミッツ・マングローブとか楽しんごとかですもんね。
かつてアタシが見てた時にでてたオネエ系の人が苦手だったんです。拒否反応があったといってもいい。でもマツコとかミッツは全然嫌じゃないんです。

少し話は逸れますが10年前、アタシは新宿2丁目にほど近い会社に勤めていました。毎日、ではありませんが週に3日は2丁目の中を通っていましたので、店の中には一度も入ったことがないとはいえ空気みたいなもんはわかります。
驚愕だったのは端っこに小さい公園があり、そこで・・・いかん、自主規制。これは書いちゃいかんわ。
正直いって苦手な空気であり、当時のオネエ系の人にも同じような苦手意識を感じていたんです。
でもマツコやミッツは何故かそれを感じないんですよ。あからさまなオネエ言葉をしゃべってないこともあるんですが、空気感が違う。上手く説明できないんですけどそうとしかいいようがない。
よくよく考えればジャンルが違うのかもしれない。マツコやミッツは男色+女装かもしれないけど、いわゆるオカマ=オネエ系ではない。 女装してるかもしれないけど、女性になろうとはしていない。
別にオネエ系の人を否定するつもりはないんですよ。でも生物学上男性がいくら心が女性だったとしても、女性になるというのはどこかしらの無理が生じるわけで、アタシが違和感を覚えたのもそのあたりなんかなと。

わかったようなわからない話ですが、まあこんな感じで適当に書いていきます。

2011年2月6日日曜日

移転して再開

藪似です。
Twitterにも書いたのですがyabuniramiJAPANTinyのログインアカウントを忘れてしまいました。
昨年の9月から更新が止まっていましたが、要するに上記のような理由だったわけで、それからいろいろ試して、それでもどうしても思い出せず、しょうがないのでつくり直すことにしました。

さてそれに伴い、以前こっそりやってたブログのログもインポートしてみました。
その時のブログのタイトルは「sugame京浜」。sugameって何やねんと思われるでしょうが、ま、yabuniramiみたいなもんです。ひらがなで検索してもらえればわかります。
京浜はJAPANより、より縮小したという意味合いと京浜地域在住ということでつけました。さすがにひねりすぎたのか、誰もyabuniramiJAPANの後継というかアタシがやってるとは気づいてもらえませんでしたが。つーかそもそもyabuniramiJAPANなんてもう誰も覚えていないか。
最初からsugame京浜のログをインポートしてもよかったのですが、文体が違うのと内容も微妙にyabuniramiJAPANぽくないのでオミットしたのですが、まあいいかと。昨晩ちょろっと読み返してみたりしましたが、ま、これはこれでおもしろいんじゃないかねと。

まあこれからぼちぼちと書いていきます。しばらく更新してなかったけど書きたいことは結構あるのですよ。というのもですね
yabuniramiJAPANTiny開設時に「テレビが家にない。だから全然テレビを見ていない」てなことを書いたわけですが、買ったんですよ。何がってテレビを。地デジですよ地デジ。当たり前だけど。
いやー、テレビ買ったらかなりテレビを見るようになりましてね。こじんまりしたパソコンのモニターではなく大画面(ていってもしれてるけど)ならかなりテレビを見ようという気になりますね。
なのでもう単純に書くことが増えました。実際書きたいなと思う番組もいくつかありましたし。
ただしばらくテレビ離れしていたリハビリ中の身ですので、流れとかよくわかってないのですがね。

そんなわけでよろしくね。