2011年2月26日土曜日

UKのモバイル事情

藪似です。今回は前回の続きというか関連性のある話を。

前々回のエントリでiPhoneを手に入れたみたいなことを書いて、ただしその理由はボカしたのですが、これはつまりUK行きが決まっていたからです。
アタシは結構長いPHSユーザなのですが、当然これでは海外でローミングなんてできるわけがない。PHS自体ほぼ日本と中国しか採用されてないですし。
でもそれでは現地で非常に困る、ということで、いろいろ悩んだ挙句iPhoneにしたわけです。
海外で通話まで考えるとiPhoneかAndroidかの二択になってしまうのは、つまるところSkypeがまともに使えるかどうかって話でして。(WindowsMobileが入らないのは「まともに使え」ないからです。それは長年WindowsMobileユーザなのでよーくわかっています)
Skypeを使うというのは要するに通話料の問題です。まともに海外ローミングの通話料なんか払っていたらとんでもないことになりますからね。んで散々悩んだ末iPhoneに決めたわけです。

さて実際にUKで使ってみた感想です。
日本から端末を持ち込む場合、ローミングサービスを受けるか現地でプリペイドSIMを買うかという選択肢があるのですが、iPhone用のSIMは形状が特殊で入手がめんどくさいので素直にローミングにしました。
海外パケットし放題で一日使い放題で現在1480円。これは暫定価格で7月からは1980円(動画を見たりしたら2980円)になるそうです。ま、手間を考えればこの程度はしかたがないかなと思います。
実際海外パケットし放題のおかげでほぼ日本と変わらない感じで、たとえばカフェとかでiPhoneを取り出しメールやネットができました。
しかし・・・正直快適とはほぼ遠い!回線が遅いとかそんな話じゃなくて、とにかく繋がらない。地下鉄で繋がらないのは当然としても、店舗の奥の方に入るだけでももう繋がらない。
海外パケットし放題を使うとなるとVodafoneUK一択になるのですが、どうもVodafoneUKに限った話ではないらしく、基本どこのキャリアもそんなもんらしいです。
だからね、日本に帰ってきて、繋がらない繋がらないと散々クサされているソフトバンクモバイルが天国に感じましたよ。それくらいUKでは繋がらないのです。

それはさておきUKで気になったことを。もちモバイル関係で。

まず驚いたのがスマートフォンの普及率の高さです。感じとしては6割がBlackBerry、残りがAndroidとiPhoneという感じで、日本でいうところのガラケー(ガラケーは変だな。UKじゃ全然ガラパゴス的に進化してなかったし)の使用者はとうとう見かけませんでした。これはそれまであまりにも低機能な携帯しかなかったので、スマートフォンに一気に流れたというのが真相のようです。
あとごく普通に、地下鉄とかでかばんからiPadを取り出す人が多かったのも印象的です。

そしてWindowsPhone7です。
日本ではまだローカライズがされておらず、そもそも発売されるかどうかも怪しいWindowsPhone7ですが、UKでは普通に売っています。

ごく短時間触った感想をいえば、実によくできています。マジでWindowsMobile6.5とは雲泥の差です。キビキビ動く「ように見えるように」になったし、UIもそこそこ練られている。
でも・・・これは全然そそりませんな。その理由は「イジれなくなったから」。詳しくは前々回のエントリをどぞ。

今回は使いませんでしたがUKでは非常に簡単にプリペイドSIMを買うことができ(スーパーとかでも買える)、中には使い放題プランもありますのでモバイルユーザにとってはそこまで悪い国ではないのですが、しかしどのプランを選ぼうとも、どのキャリアを選ぼうとも、結局は「非常に繋がりにくい」という覚悟は必要です。
こればっかりはお国柄ですかね。あんまり現地の人はそういうことにはこだわってないようです。ちょっと電波空白地帯があると大騒ぎする日本とは大違いですね。

そろそろUK話も飽きられたと思うので次回からはいつもの感じに戻ります。