2011年2月24日木曜日

UKひとり旅




藪似です。更新がしばらく止まってしまいました。まあTwitterをご覧の方は御存知でしょうが、一週間ばかしUKに行っておりました。
え?UKって?イギリスですよイギリス。当然じゃないですか。二階建てバスとバッキンガム宮殿となっがい帽子を被ったオッサンがいっぱいいるロンドンがある、あのイギリスですよ。
しかしそういうのを見に行ったわけじゃござんせん。実際見なかったし。では何しにいったかといえば、アタシにとって初姪(っていうのか?何かヘンだな)ができたので、彼女の住むイギリスまで会いにいったわけです。
何しろ初姪ですからね。そりゃ会いたかったのは当然なんですが、腰が重くてね。何しろアタシときたらそもそもヨーロッパとか全然興味がなくて、ヨーロッパの中でもイギリスというのはダントツで興味がない国でね。
しかも生涯たった一度しか海外に行ったことがなく、海外ひとり旅になると初。おまけに英語とかまったく、全然、極端なほどできない。だから本当に気乗りがしなくてね。

ところが行ってみてガラッと印象が変わってしまいました。何というか、行く前のアタシは決定的なところを見落としていたんですよ。ロンドンが世界有数の大都市であるという事実をね。
アタシはね、もうわかりやすいほど田舎嫌いの都会好きなのですが、行ってみて気付いたというか、特にロンドンに関してはなに一つ嫌う理由はなかったという。

ロンドンといえばとても古い建物を大事にするところで、実際古い建物を壊して新しい建物を建てるのはすごい制限されているらしいし、古ければ古いほど物件の価格が高くなるというね。日本とは全然違いますよね。
もちろん何百年、下手すれば千年以上の建物もザラなのですが、適度に古い建築物も多くてね。何というか、昔の東京っぽいのですよ。
以前書きましたが、アタシの夢はタイムマシンで昭和初期もしくは30年代の東京に行くことで、もっと厳密にいえば、日劇とスマートフォンが共存する世界なんです。街並みは当時のモダン建築が建ち並んでて、でもインフラは現代、という。
まさにそれがロンドンでしてね、ええ。
都会好き、それも昔のモダンな東京が好きなアタシが、古い東宝映画にハマるのは自明の理でして、んでやってみたんですよ。たまたまiPhoneに昔の東宝映画のサントラを詰めていってて、それを聴きながらロンドンの街をブラブラ歩いたのですが、これが恐ろしく合う。
そんなのが合う街はもうこの世に存在しないと信じていたから、もうショックでショックで。もちろんいい意味でね。
よく考えれば飛び交ってるのが英語で周りが外国人ばっかというのを除けば、ある意味理想の街だったんですよ。街にはミュージカルホールが山ほどあるし(しかも安い!)、タクシーはクラシックスタイルだし、人びとの服装もね、基本モノトーンであまり時代を感じさせない。

そんなわけで40歳をとっくにすぎてイギリスかぶれになって帰ってきました。最低ですね我ながら。
この手の話、もう一回続きます。