2012年1月27日金曜日

前進あるのみ!

今日はドリフ映画の話でも。

ドリフ映画に関しては以前総まとめで一回書いて、「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」は単独で取り上げたことがあります。
総まとめで書いた通り、ドリフ映画は松竹と東宝で作られ、メジャーで安定した出来なのが松竹、マイナーで不安定なのが東宝、とこれはまあその通りなんです。
松竹ドリフ映画はDVDにこそなってないものの一応ビデオ化はされているので今回は割愛して、東宝ドリフ映画についてやや詳しく書きます。
東宝ドリフ映画は計5本。うち2本は松竹でメイン監督だった渡邊祐介があたっているので、この2本は、まあ松竹ドリフ映画との差異も少ない。出来も安定しています。
問題は残り3本、和田嘉訓監督分です。
この3本、相当毛色が違う。渡邊祐介監督作品と、というよりドリフターズぽくないとでもいうか。とにかく和田嘉訓という監督の色が濃厚で、同じく色が濃厚な渡邊祐介作品とは対を成しているといっていい。
第一作の「ドリフターズですよ!前進前進また前進」(以下「ドリフターズですよ!」は割愛)は後で詳しく述べるとして、第三作「冒険冒険また冒険」と第五作「全員突撃」ははっきりいってバラバラな映画になっています。
特に「冒険冒険また冒険」はいかりや長介入院中ということもあり、ドタバタシーンはすべていかりや長介抜きであり、以前高木ブー氏から聞いた話では、途中の渋谷の西武百貨店屋上からのロケはいかりやが退院した当日に撮られたらしいです。
こんな状況でまとまりのある映画が撮れるわけもなく、コント55号の摩訶不思議なコントが見れたり、前作「前進前進また前進」と同じ役で登場する藤田まことの活躍、またボーヤになりたてだった志村けんがワンシーンだけ登場するなど非常に見所が多いにも関わらず、かなり厳しい出来です。

さて第一作の「前進前進また前進」です。
ひとことでいえば新鋭コメディアンの主演第一作のお手本のような、非常に手堅い展開を見せます。
松竹ドリフ映画の場合、テレビでおなじみのキャラクターをうまく活かしているのですが、やはり映画とテレビは違うものですから、うまくアダプテーションしてやらないといけない。「前進前進また前進」は実質主演第一作ですから(公開は松竹の「なにはなくとも全員集合」の方が早いけど、あれはドリフ主演映画とはいえない)、手探り感が非常に強い。つまり各人のキャラクターを映画でどう活かすか、まだ掴めてないのです。
キャラを全面に押し出すことができないのならストーリーで魅せるしかないわけで、話が転がりやすい、いわゆる「巻き込まれ型」の展開にしてあるのが巧い。巻き込まれ型の話は二転三転して話が進みやすいのですが、意外と面白くならないものでして、この手の話はアイデアが相当いるのです。それによって出来が左右される。
「前進前進また前進」はよく見るとイタダキも結構あるんですが、まあ上出来といえるのではないでしょうか。
もうひとつ、脇役にいい人材を配置しているのも特徴で、貫禄たっぷりに親分を演じるスマイリー小原をはじめ、イカれたフーテン娘の大原麗子、そして天本英世が圧巻です。わざわざ東映から大原麗子を借りてきたのも、興行的に未知数のドリフの補填の意味合いもあったのでしょうが成功しています。

こうしてストーリーと脇役に気をつかうことで成功した「前進前進また前進」ですが、ドリフがやる意味が薄いといえば薄い。つまり誰がやってもそこそこ上手くいくように作っているからで、だからこそコメディアンというかコメディグループ主演第一作に相応しい内容といえるのです。
上手くリメイクすれば、今でも通用しそうです。五人もグループじゃなくて寄せ集めでも何とかなるし。というか話の骨格は既存のものを使って、そこに上手く盛り込んでいった方が安全かつぶっ飛んだ作品が作れると思うのですがね。

2012年1月20日金曜日

死ぬほど旨いラーメン屋

生きてきた中で一番旨かった食い物は、と聞かれると相当困る。
メニュー別で、たとえばチャーハンならここ、焼き鳥ならここ、イタリアンならここ、というのはあるんだけど、料理すべてひっくるめてどこそこのなになにが一番旨いというのを決めるのは困難を極めるわけです。

別に聞かれてもないので答える必要はないんだけど、ひとつメニューを絞って書いてみましょう。
ちまたで話題になりやすいのは、やはりラーメンでしょう。どこそこのラーメン屋が旨い、みたいな話は一度はされたことがあるんじゃないでしょうか。ラーメンてなもんは絶対的な指標があまりなく、味覚の好みに左右されますから「ここ旨いから一度行ってみな」といわれて行っても「え?どこが?」みたいな事態に陥りやすい。逆にいえばおいそれと他人におすすめの店を教えるわけにいかないものでして。

話が変わるようですが、ケンタッキーね。アタシはかなり旨いと思っています。が、一度食べると一年くらいインターバルが欲しくなる。旨いんだけど飽きるってやつです。
ラーメンはそういうのが多くて、評判の店に行くとね、大抵一口目は旨い。しかし食べてるうちに飽きてくるってパターンが多いのですよ。食べてるうちに飽きなくても、また次、すぐに来たいかと聞かれれば、しばらくは結構、と思ってしまいます。

福岡県にある、某ラーメン屋は正反対のパターンで、最初食った時は正直マズいじゃねーか、と。散々旨い旨いと聞かされて行ったので、いったいどこがだよ、とね。
が、不思議なもので食ってるうちに、あれ?これはこれでいけるんじゃないかと思えてきたんです。まあ福岡ですからね、当然とんこつなんだけど最初は臭みが気になったんです。でも食ってるうちに気にならなくなったっていうか。
こうなると一回目に行った時より二回目の方が旨く感じる。んで三回目はさらに旨く感じるんですよ。ハマる典型的なパターンです。
かなり不便な場所にあるので車でないと行けません。一度無理矢理電車で行きましたけどね。駅から相当離れてるんだけど、もう食いたい一心で。

「そんな旨い店なら店名くらい書けよ」ってなもんですが、でもね、ここは誰にでも勧められるような店じゃ全然ない。つーかマズいといわれても、ああそうだろうなと思ってしまいそうだし。
でもそんなことはどうでもいいのです。アタシが旨いと思ってりゃそれでいいんだから。味覚なんて本当に個人的なもんだと思うしね。

2012年1月15日日曜日

ロボトミー殺人事件を読み解かない

一時期よくブログに「うつ病」について書いたことがありました。
これは知り合いにうつ病の人がふたりもいたためで、特にひとりは身内関係だったのでいろいろ調べないわけにはいかなかったのです。
調べてわかったのは、いわゆる特効薬のようなものは存在しない、ということです。もちろんいろいろ研究が進んで症状が改善する薬も開発されていますが、特効薬というほどのものはまだ存在しません。
ふと気になって、外科的な処置はないのかと思ったのですが、どういう調べ方をしていいかわからず、そのまま放置していました。
そんな時、安藤健二著「封印作品の謎」というルポライトを読みました。この本に関しては以前詳しく書いたので割愛しますが、この本の中で「ブラックジャック」に関する章があります。「ブラックジャック」とは、もちろんあの手塚治虫の名著であり、その中の一本、どうしても封印を解けない作品がある、とのことでした。
どうしても封印を解けない一話、それはロボトミーという脳外科手術を扱った回でして、ロボトミーとは脳の、前頭葉の一部を切除してしまう、という、今考えると何とも荒っぽい手術なのですが、つまり「ブラックジャック」のある回はロボトミーの描写に問題があったわけでして。

この手術を施すことによってうつ病が改善する可能性がある、というわけですが、まあだいたいわかると思いますが、脳の一部を切除する、というのは非常に危険を伴うわけでして、危険といっても失敗して死亡、ということではなく、人間としての思考が困難になってしまうのです。
有名な例ではジョン・F・ケネディの妹がロボトミー手術を受け知的障害になったといわれています。

日本でロボトミーといえば、ロボトミー殺人事件でしょう。
これはスポーツライターとして活躍していた男性が妹夫婦の家で暴れたことをきっかけに「無理矢理」ロボトミー手術を受けさせられ、その後、手術を施した医師の家族を殺害した事件です(医師は帰宅しておらず無事)。
スポーツライターはロボトミーの術後、感受性が極端に落ち、スポーツライターを続けることが困難になりました。そのことを恨んで(逆恨みとはいいづらい)医師の家族を殺害したわけです。
そもそもロボトミー手術を受けた患者は、感受性ややる気の低下と引き替えに非常に穏和になるといわれており、穏和になるどころか殺人事件までいってしまったことにこの事件の特異性があります。

うつ病の話に戻ります。
うつ病の人にとって一番困難なのは感情のコントロールが困難になることで、悪い思考のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。ですから当然、うつ病患者の願いは、心穏やかに生きたい、となるわけですからロボトミーに興味を示す人も少なくないでしょう。
しかしロボトミー殺人事件は、現在日本で禁止になっているロボトミー手術への抑止力になるはずです。仮に脳の一部を切除したところで、もっと極端な悪い結果になる可能性すらある、というね。

2012年1月10日火曜日

帝銀事件を読み解かない

この前「昭和の猟奇事件に興味がある」なんてことを書いたのですが、そもそもアタシが昔の事件に興味を持ったきっかけはというと、なんといっても帝銀事件になるわけです。
もちろん以前書いた阿部定事件もあるのですが、阿部定事件の場合事件の背景にさほど興味を持ったわけではなく、あくまで男性のイチモツを切り取る、という猟奇姓に惹かれたのですね。しかし帝銀事件は違う。こんなに事件の背景に興味をそそられる事件はないといっても過言ではない。

未解決事件とひとくちにいっても、たいていは警察の怠慢捜査、もしくは初動捜査のミスに端を発します。まあそうでない未解決事件はありえないのですが、それでも非常に入り組んでいて捜査のとっかかりが掴みづらい事件もあるわけです。
たとえば下山事件などは、入り組んでいるというより「様々な社会情勢を入れ込みやすい」側面がありました。陰謀説を唱えるにはもってこいの事件でして、いわゆる事件マニアが飛びつくのもわかる気がします。松本清張は替え玉説という、ある意味飛び道具的な推理をしていましたが、これも想像の余地が非常に大きいからできたわけです。
松本清張は帝銀事件にも大きな関心を示していました。これまた想像の余地が非常に大きい事件でして、単純な冤罪事件だとしても、はたまたそうじゃなかったとしても、いかようにも推理できてしまいます。
特に「GHQが関与していた」というのは推理としては、というより読み手からすれば、ある意味楽しい推理なわけです。
が、これまた容疑者とされた平沢貞通は、現在では完全な冤罪ではなく一部関与していたのでは、といわれていますし、有力とされたGHQの関与もほとんどなかったのでは、といわれています。

さてさて、アタシが帝銀事件に興味を覚えたのは子供の頃からこの事件の話を聞かされていたこともありますが、今では信じられないことですが、平沢貞通が獄中死した時、テレビで追悼というわけでもないのでしょうが、映画「帝銀事件 死刑囚」が放送されたんですね。監督は名匠・熊井啓。熊井啓はこの後下山事件の映画化にも取り組んでいますが、これがデビュー作です。
主演は信欣三。正直あまり知らない俳優で、その後脇役で出ているのを見たことがありますが、テレビでこの映画が放送された当時アタシは見たことがなく、知らないからこそ逆にリアリティがあったんです。
ずいぶん前に「ウィークエンダー」という三面事件をテレビ化したような番組があり、それについて書いたことがありましたが、この番組の再現ビデオに出ていた俳優も世間では無名の人でした。
こういうセミドキュメンタリーの場合、有名な俳優がやると逆に物語に入り込めないのですね。帝銀事件もテレビドラマ版で田中邦衛が出ていたりしてたのですが、これはあきらかにマイナス要因でした。
「帝銀事件 死刑囚」はその後再見してないですが(あえて、です)、これが非常に怖かった。この映画はあくまで平沢貞通冤罪という立場で作られたものですが、毒薬の入ったビーカーのせいで一時期瓶入りのドリンクが飲めなくなったりしました。

帝銀事件がアタシにとって他の事件と違うのは、興味の幅が広がったというのもあります。
平沢貞通の本職は画家であり、テンペラ画を描いていました。テンペラ画といっても普通の人は存在すら知らないと思いますが、この事件の影響で強い興味を覚えました。
またコルサコフ症候群という病気も初めて知りました。平沢は狂犬病の注射の影響で病気にかかったといわれますが、コルサコフ症候群は非常に厄介な病気でして、早い話極度の虚言癖が出てくるのです。この虚言癖のせいで捜査は振り回されるのですが、持って生まれた(それこそサイコパスのような)人格でなく、たかだか狂犬病の注射ごときで虚言を何とも思わなくなる、というのは非常に恐ろしいし、物凄く興味を惹かれます。
あまり関係なかった(かもしれない)とはいえ、GHQの存在に興味を持ち調べるきっかけになりました。もしこの事件がなければ「終戦後の日本の情勢」に興味を持たなかったかもしれません。

ま、以前も書きましたが、別に新たな検証も何もないのですが、こんな感じで昭和の事件について書いていければ、と思っております。

2012年1月8日日曜日

ハウフルスのこと(再録)

お馴染み手抜きデー、yabuniramiJAPANリターンズの日がやってまいりました。
今回はとあるテレビ番組制作会社にスポットをあてたエントリです。
では時計の針を2005年2月27日に巻き戻します。




さてみなさん、ハウフルスって知ってますか?テレビ番組の制作会社なんですが、ふつうの人はまず制作会社なんて意識しないでしょう。アタシだって何も制作会社で番組をみてるわけじゃない。でも好きな番組を並べると、とある共通点に気がついたのです。

たとえばアタシはここ10年以上見続けている唯一の番組が『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)なんですが、これの制作会社がハウフルス。またアタシが「この番組だったら自分で企画を出して出演してみたい」と思っている『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)もハウフルス制作。他にも『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ)や『どっちの料理ショー』(よみうりテレビ)、『チューボーですよ!』(TBS)もここの制作です。

アタシがこの会社を最初に意識したのが『探検レストラン』(テレビ朝日)という番組で、山本益広を料理評論家として有名にしたことで知られますが、おそらくはじめて≪料理≫をエンターテイメントにした番組だと思います。
とにかく切り口が新しく、にもかかわらず司会に超大衆的な愛川欽也を起用したのも斬新でした。

この<斬新またはマニアックな企画>+<大衆的な司会者>というのがハウフルスの基本で、『どっちの料理ショー』の関口宏や『チューボーですよ!』の堺正章はもちろん、アタシの大好きな『出没!アド街ック天国』ではふたたび愛川欽也を起用しているのです。

ところで番組名が並んでいるのをみて、ひとつ気がつくことがあると思います。そう、どうにも料理系の番組が多いのです。しかし一度でも『どっちの料理ショー』や『チューボーですよ!』をみたことのある人ならおわかりになると思いますが、とにかく料理の撮り方が抜群にうまいのです。とにかくやたら旨そうにみえる。
これはふつうのカメラで料理を撮ってみるとよくわかるのですが、料理を旨そうに撮るというのは非常に難しいことなんです。ましてや動画になるとなおさらです。
アタシが広告代理店に勤めていた当時、やたらクライアントから「もっと『どっちの料理ショー』みたいに撮ってくれ」といわれたものですが、アタシはプロのカメラマンではないですし、そんなもん撮れるわけがありません。でもそれぐらい「おいしそうな料理の指針」になっているんじゃないかと。

まぁそんなことはどうでもいいです。

ここの武器は「料理の撮り方」だけではありません。もうひとつ、やたらBGMの使い方が巧い、というか、センスがいいのです。
これは『出没!アド街ック天国』なんかをみてもよくわかります。たんなるダジャレから映像の雰囲気に合うものまで様々ですが、その選曲が実に幅広い。番組の終わりにわざわざ「選曲の3曲」というミニコーナーまで設けて曲名とアーティストを明示しているくらいです(※現注:現在は終了)。60年代のR&Bから最新のナンバーまで使用しているんです。
とくに70年代のディスコサウンドには、スタッフの中にかなりのマニアがいるとみえるようで、アタシの知識じゃ到底噛み砕けません。

当然のようにアタシの好きな植木等の曲もちゃんと使われていて、「薬丸印の新名物」のコーナーでは、ずっと『馬鹿は死んでも直らない』が使われていますが、このことだけでもスタッフの音楽的知識のすごさがわかってもらえるんじゃないかと。

その音楽的知識とセンス、さらに徹底的なおふざけ精神がいかんなく発揮されているのが『タモリ倶楽部』の中の「空耳アワー」のコーナーなんですね。

たしか2000年の年末に「空耳アワー」の特番をやってたんですけど、これは死ぬほど笑いました。そん時アタシはこう思ったんです。
「このおもしろさを共有できない女性とは付き合いたくない!」
と。

このおもしろさはいったい何なんだろうと考えてみると、ハウフルスのセンスってジョーク好きのミュージシャンのセンスなんですね。いわゆる演芸系の笑いとは180度違う笑い。それこそエノケンからはじまって、三木鶏郎、クレージーキャッツに受け継がれた≪ジョークの延長としてのギャグ≫がある気がするんです。
だからタモリと相性がいいのは当然で、「仲間内のジョーク」を芸にしたところから出発したタモリは、まさにハウフルス制作の番組をやるために生まれてきたようなタレントだともいえます。

それは『タモリのボキャブラ天国』はもちろんだし、非常に短命で終わったものの『タモリのネタでナイトフィーバー!!』(フジテレビ)なんて、本物のジャズメンからジャズメンでない人まで≪ジャズメン風のジョーク、ホラ≫をひたすら披露する構成になってました。こんな生に近い素材がウケるはずもないのですが。

『ボキャブラ天国』でも「空耳アワー」でもいいのですが、最後のオチのために、かなりカチッとした映像をつくっているでしょ。あれって結構大変な作業ですよ。でもオチを最大限にまで活かすためには、あの映像は絶対必要なんです。
谷啓がつくったコントのひとつに「これは本当の話です」という語りからはじまり、その後延々日常のありがちな光景を映像でみせる。そしてふたたび谷啓が画面に現れて「これは本当の話です」なんてのがあったそうです。
実際アタシもこの谷啓作のコントをみたわけじゃないんだけど、これこそまさに≪ジョークの延長としてのギャグ≫ですよね。そしてこれは見事にハウフルスのセンスにつながるんです。

ただ音楽にくわしい制作会社ってだけじゃない。音楽が基本になったおふざけが本当にわかっているというか。そういうところがアタシを猛烈に引きつけるんでしょうね。




今回も2回分をまとめてます。
1回目の前フリはたまたま見た「ケロロ軍曹」についてなんですが、2回目はホリエモンについて書いています。
ちょうどニッポン放送を買収する云々の頃だったのですが、何だか妙におかしかったのでそこも再録します。




何かと話題のほりえもんVSフジテレビですが、こないだテレビをみてたらこんな場面に遭遇しました。
それはほりえもんが、ネットを有益に使えばラジオの世界が広がるかを説明している時でした。するとインタビュアーが「じゃあインターネットにつながってない人はどうするんですか!」と、まるで鬼の首をとったかのように莫迦な質問をしてました。
アタシはほりえもんに関しては、アンチでも擁護でもないけど、ネットをやってる人間をいまだにマイノリティと思っているような、あんな莫迦な記者を相手にしなきゃいけないほりえもんにつくづく同情します。
ラジオで「FAXでご意見を募集してます」なんていわれると「FAXを持ってない人はどうするんですか!」なんて抗議の電話でもかけろってのか、ホントに。
「じゃあラジオ受信機を持ってない人はラジオを聴けないんですか!」
「テレビを持ってなければテレビがみれないじゃないですか!」
「金のない人間は好きなものを食うのを我慢しろってことですか!」
「ムカつくヤツがいても無闇に殺しちゃダメっていうんですか!」
なんでもいけるな、この記者の理屈なら。




だからなんだって話ですが、今日はこの辺で。

2012年1月5日木曜日

≪プチ≫昭和の猟奇事件マニア

以前ここに阿部定事件について書いたことがあるのですが、どうもアタシは猟奇事件のマニア的傾向があります。
といっても猟奇事件なら何でもいいというわけではなく、わりと幅が狭い。

▽日本国内の事件であること
▽昭和初年から45年までの事件であること
▽未解決、またはそれに準ずる謎が残されていること

フィクションなら海外のミステリでも興味があるんですが(積極的ではないけど)、ノンフィクションの場合は風土やその国の警察というものであったりが頭に入ってないとどうもダメで、どうしても国内の事件に限られてしまうのです。

時代背景も同じで、大正以前になってしまうと、やはり遠すぎてわからない。
が、ここが難しいのですが、あまりにも最近の事件だと、なんだかツルツルテカテカのようで猟奇的な感じがしない。というか残ってる映像がカラーだと、もう最近じゃないか、とか思ってしまうのです。

最後の「未解決、またはそれに準ずる謎」というのは、まあ緩い縛りです。
たとえば「津山三十人殺し」なんて未解決の要素は皆無なのに興味がありますし、逆に国鉄三大ミステリのひとつ「三鷹事件」とか、今もって再審請求中の「袴田事件」とかはあんまり興味がない。
そんなことをいえば「阿部定事件」も謎とかほとんどないんだよね。

まあ、どういいますかね。猟奇事件マニアです、とか、堂々と言いづらいというか。趣味が悪いとか思われちゃうだろうし、だいたい本物のマニアからすればアタシは赤子同然ですし。
本物の方は裁判記録まで読んじゃうんだから。

それはともかく、少しでも興味が湧いた方はぜひ松本清張の「日本の黒い霧」を読んでみてください。もちノンフィクションですよ。
少々強引な推理が入ってるし、特に「下山事件」の項とかね。
でもそんなことはまったく関係がないくらい、グイグイ引き込まれますから。

そんなことで、これからちょっとずつ昭和の猟奇事件について書いていきたいな、と。別にアタシが補足したり新たな発見があるわけじゃないんですが、書きたいもんは書きたいのでして。金銭が発生しないブログだからいいでしょ、と、ね。ダメ?
そんな時にはとっておきのこのセリフを。
みなさん

こらえてつかぁさい。

2012年1月3日火曜日

SNSなんてでぇっきらいだー!!

もうこの際はっきりいっちゃいますが、心底SNSという奴に腹がたっています。
日本でSNSといえばずっとmixi、そしてここんとこFacebookが急速に普及していますが、何でこんなに使いづらいのか、さっぱり理解できない。
まあ理解できないっていうくらいだから、両方ともアカウントを持っているのですがね。

mixiははじめてから相当たちます。が、これはいろいろあかんわ。
一番ムカついたのは、○○さんが魚を釣り上げました、とか、○○さんが収穫しました、とかいうの。最初何のことか全然わからなかったんですけど、ゲームの話なんですね。それがいちいち表示されるという。
もうね、知るか!ってことなんです。アタシがそのゲームをやってるならまだいい。でもそんなゲームやってないし、そんなのが表示されたところでやりたいとも思わない。これは設定でオフにできるみたいですが、最初はそれもできなかった。んで開いたらこんなんばっかり表示される。ウザいったらありゃしない。
Facebookもいい加減腹がたつ。何が腹がたつって、ちゃんと投稿順に表示してくれない。勝手に「ハイライト」と称して順番を並びかえやがる。特にモバイルで見るとその辺の設定もうまくできない。
アタシが文句をいいながらもTwitterを使っているのは、Twitterは余計なことをしないんですよ。ひたすら投稿順に表示してくれる。仕様が素直なんです。かといって自分なりにカスタマイズができないかといえばそんなこともなくて、リストをうまく活用すれば、わりと気分良く閲覧できるようになる。

mixiやFacebookにはそういう素直さがないんです。とにかく勝手にいろいろやる。設定で変えれるよ、といわれても、むしろ勝手にいろいろやってくれるのをオプションにするべきじゃないかって思うし。

なにしろただの一回も、ああSNSってのは便利なもんだなと思ったことがない。とか書くと、それはお前さんが人と繋がろうとしてないからだろ、といわれそうです。
いや、これは間違っていません。でもそこまで拒絶することもないと思っているのです。過去にオフ会を開いたこともありますし、ネットからの人間関係の発展にはそこまで否定していないのです。
が、現状のSNSでは思うような人間関係の構築ができないのです。
仕事でね、アタシの仕事は基本在宅なのであまり人と接することも少ないのですが、それでも人と出会うことは皆無ではありません。
そういう時、たまに聞かれるのですよ。Facebookやってないんですか?って。そうなるとあいまいに「いや、アカウントは持ってるんですけど、ほとんど使ってないんですよ」と。別に嘘はついてない。しかしこれはある種の拒絶ですよね。
いや、本来口に出して聞かれなくても先方の名刺にFacebookのアカウントが記載されてたら、やっぱりアクセスして挨拶すべきなんですよ。それが社会的な礼儀になってるとは感じているのです。
でもしない。しちゃうと収拾がつかなくなるから。

友人関係ってのは本当に難しいものでして、集まる人によって、やっぱ自分の態度を微妙に変えているわけです。本当に親しい友人と、仕事先で出会った人とでは態度が違って当然です。そしてそれが特別なことというか、アタシが特別だとはさして思わない。
それを最大公約数的な態度でやろうとすると、もう堅苦しくて何も書けなくなる。
アタシは現在絶賛放置中に近い状態ですが「CrazyBeats」というクレージーキャッツのファンサイトもやっています。ここにね、CrazyBeatsと同じ内容を書こうと思えば書けるんですよ。でもやはり「クレージーキャッツが何者なのかよくわからない、興味がない」人にも読んでもらおうと思うと、微妙に内容が変わってくるし、おそらく濃いファンが読んでもつまらないでしょう。
いわば使い分けです。TPOといってもいい。カジュアルな格好で行ってもいい場所とフォーマルな格好でないとダメなところで服装を変えるのは当たり前なんです。

じゃあ現状のFacebookなんかでそういうことができるのかといえば、できないことはない。でもアタシからすればできないも同然です。そういう意味ではアタシ思うSNSに一番近いのはGoogle+かもしれない。あれはサークルという概念が基本にあって、TPOに応じて装いを変えることができるのを理念にしていますから。しかし如何せんやってる人が少ない。
いや、アタシの中に理想のSNSってのがあって、EvernoteとTwitterとメールとGoogle+を合体させたようなもんなんだけど、といっても極々シンプルなもんで。
仮にアタシが技術力も資金もあって、そういうのを作ったとしても、こればっかりは利用者がいないとどうしようもないですからね。そうなるとやっぱりGoogle+は辛いわけで。

2012年1月2日月曜日

2012年・今年の目標

みなさま、あけましておめでとうございます。今年も何も考えず、適当に書いていきたいと思います。
さて、せっかくですから今年の目標でも書いていきましょうか。せっかくだから今まで何度も挑戦してできなかったこと、言い換えるなら弱点の克服ですね。これにチャレンジしたいなと。

アタシにはどうしても克服したい弱点がいっこあります。それは「口笛を吹けない」ことです。
何を大仰な、と思われるでしょうが、これ、結構コンプレックスなんですよ。
まあ楽器が弾けないのはしょうがない。何の修練もしてないんだから。ああ、ギターはごく簡単なコード弾きくらいならできるけど、こんなのできるうちには入らないでしょう。
そういえば小学生の時、クラスにオルガンが置いてあって、何故か競うように「猫ふんじゃった」を演奏していました。だから「猫ふんじゃった」は弾ける。いや弾けた。当然今は弾けなくなっています。
かといって皿回し、DJができるわけでもない。シャレで回したことはあるけど、真面目に人に聴かせられるもんじゃない。
アタシはかつて音楽ユニットを組んでおったのですが、ご覧の通り何にもできないので、仕方なく歌っていました。といってもメインヴォーカルではない。サブですらない。しいていえばサードヴォーカル、とでもいいますか。
けして歌が巧いわけじゃない。はっきりいってヘタクソ。でも歌うのはとりあえず誰でもできるからね、レベルを問わなければ。

アタシの楽器コンプレックスは根深いのです。そういや大学の時、トランペットかトロンボーンを習おうと思ったことがありました。思っただけですが。何故止めたかといえば高いから。楽器が高いから止める、という時点で楽器をやる資格ゼロです。
ところがタダの楽器ってもんがあって、それが口笛です。この口笛ってやつは結構馬鹿にはできない。よく聴くといろんな曲で実に効果的に使われています。
だからせめて口笛くらい吹けるようになろうと。

でもね、まず鳴らないのですよ。フイーみたいな音しかでない。
具体的にいえば♪ハッピバスデーツーユー ハピバスデツーユー パチパチパチ!フーッ!!のフーッ!!くらいの感じです。(こんな説明でホントにいいのか)
練習して何とかピーとまではいきませんが、ヒュイーくらいは鳴るようになったのですが、一切メロディをつけられないのです。
いや、ホントに、口笛のメロディってどうやってつけるんですか?いまだにわからない。何度やってもメロディにならない。単一の音程でしか鳴らないのです。

口笛は今年の目標ですが、アタシには楽器関係でさらに偉大な野望があります。
進軍ラッパってありますよね。あれって口先だけでメロディつけてるはずですが、つまり口笛が吹けないというのは進軍ラッパも吹けないってことじゃないですか。(本当は知らん。適当)
進軍ラッパは比較的安価ですからね、あの正露丸の、パッパカパッパ パッパカパッパ パーパパッパッパーくらいは吹きたいじゃないですか。
口笛は進軍ラッパのための前哨戦なんです。もちろん進軍ラッパが必要な情勢なんてまっぴらだけど。