2012年5月18日金曜日

推理の面白さ

以前旅行に行った時のことです。替えの靴下を二足持っていったのですが、旅行カバンをいくら探しても靴下が見つからない。いや、たしかに入れた。入れてないわけがない。何しろ旅行用にわざわざおニューの靴下をおろして真っ先にカバンに入れておいたんだから。
しかしこれもアタシの無精からくるものからきたともいえます。
その旅行は連泊だったのですが、初日の夜というか、翌日の朝というかにアタシは無精して、というかうっかり靴下を替えなかったのです。つまり前日に履いていた靴下を翌日も履いていったというわけです。不潔な話ですけど。
でもホテルについて翌日の朝まで旅行カバンを一切触らなかったかというとそんなことはないわけで、結構ひっくり返していろいろ取り出したりしたんです。この時点で、つまりホテルについた時点で靴下があったかどうかさだかではないんですが、おそらくあったんでしょう。んでカバンをひっかき回しているうちに靴下がどっかに飛んでいってしまった。たぶんベッドの下かなんかに。んでそんなことは気づかずホテルを後にしたのでしょう。
まあそうなったら終わりです。まずベッドメーキング係というか掃除の人に捨てられます。備え付けのミニテーブルの上に置いておいたりすると意外と残してくれるものですが、ベッドの下なんかだと確実に捨てられるわけで。
翌日以降にベッドの下をはじめ片っ端から捜索したのですが後の祭り。靴下はどこにもありませんでした。
しかたないので翌日から、ホテルに帰ってまず靴下を洗濯することから始める羽目になったのです。おしまい

もちろんこれはただの推理です。しかし家に帰っても靴下はなかった。となると忘れていったとは考えられない。やっぱり持っていくには持っていってた。んでどこかで「消えた」のです。
靴下を旅行カバンから取り出した可能性は自覚的ではなかったとはいえホテルについて旅行カバンを漁ってた時しかありえない。ベッドの下だったかどうかはともかく、アタシのおニューの靴下二足はホテルの掃除の人に処分されたのは確実でしょう。

今回はちょっとばかし番外編じゃないですけど、今年に入って何度か「昭和の猟奇事件」について書いてますが、アタシはこういった猟奇事件には昔から興味があったのですが、いわゆるミステリのたぐいはほとんど読んでこなかったといっていいでしょう。
何度か書いた昨年亡くなった叔父も、うちの母親もミステリが大好きです。小説はもちろんですが、母親は一昨年かなんかにケーブルテレビに加入して、ずっとミステリ専門チャンネルを見ています。
しかしアタシにはその「ケ」はなかった。簡単にいえば「推理しながら小説を読む」行為の面白さがよくわからなかったんです。

ところが最近読むようになりました。
といいたいとこですが、相変わらずほとんど読まない。前よりは多少読むようになりましたがそれでも読まないチームに分類される。でも「推理」の楽しさみたいなのは少しずつですがわかってきました。
昭和の猟奇事件の中でも特にアタシが関心が強いのが未解決事件ですけど、やっぱりね、推理してしまうのですよ。そういうサイトを読みあさってると「いや、でもアレはアレだから、アレなんじゃないの?」とか「当時の文化からして、また土地柄からしてこうなんじゃねーの?」とかね。ついつい推理ってやつをしてしまうのです。

そういや、とにかくあんまり詳しくないんで知りたいんですけど、「結局犯人が誰だかわからない未解決事件的な推理小説」ってないんですかね?もちろん状況なんかはそれなりに記してあって、みたいな。
まああるだろうね。でも具体的な作品名がわからないわけで。ああ、叔父が健在のうちに聞いておけばよかったな。