2012年5月20日日曜日

2012年のカウチポテト族

アタシが大学生の頃、つまり1980年代後半ですね、カウチポテト族、なんて言葉が流行りました。
ガランとしたフローリングかリノリウム張りの部屋にソファとテレビモニターだけが鎮座しており、テレビは床に直置き。大抵はソニーのプロフィールシリーズでした。
そんな部屋でポテトチップスを頬張りながらレンタルビデオを見る、なんてことを趣味にしてる人を指してカウチポテト族といってたわけですが、こんな人実際にいたか知らない。
だって雑誌で紹介されてる部屋って恐ろしいほど生活感がないんだもん。まあ自炊(飯作る本当の自炊)はしないとしても、本もなければCDもレコードもビデオテープもない。ビデオはレンタルだから、といわれても手持ちのビデオやレコードがまったくないってのは不自然極まりないわけです。

さて時代は2012年。今なら本当に何もない部屋でカウチポテト族は可能になったのです。
先日2.5インチのHDDを購入しました。2.5のは持ってたことはあるんだけど、昔のやつなんで容量が小さく死蔵状態でしたが今回のは1TBですからね。去年録画用に2TBを買いましたがこれは3.5だったので、もちろん便利にはなったのですが「すげえ感」みたいなもんはありませんでした。
が、容量は半分とはいえサイズも半分以下の、スマホを一回り大きくしたくらいのサイズにここまでいろいろ入ってるんだ、と思うと何か感動してしまいます。
映画はもちろん撮り貯めたテレビ番組、音楽、そして最近始めた自炊本まで、趣味のほぼすべてがこの小さい箱の中に入ってるってのはねぇ。

これならカウチポテト族は実現できるでしょう。極端にいえば2.5インチのHDDとメディアプレーヤー、LEDプロジェクターとフロントスピーカー、あと自炊本を読むためのタブレットでもあれば部屋を占拠するものがまったくなくなる。

実は一番の問題はポテトチップスかもしれない。何か最近のポテトチップスって妙に味が薄いというか、はっきりいえば味がないんだよね。減塩志向かなんか知らないけど、所詮はジャンクフードなんだからさ、上品にしたり健康に気を遣って味がなくなったりしたら意味ないと思うんだけどな。