2012年5月26日土曜日

2014年まであと1年ちょい、2023年まであと10年ちょい

ふと気になって調べたのですが、やっぱりそうだったというか、子供の頃の記憶も馬鹿にできないというか。

藤子・F・不二雄の作品で「21エモン」ってのがあります。文句なしの名作であるにも関わらず、そして映画化、さらにはテレビでアニメ化されて、でもあんまり人気がでなかったF作品にはよくあるパターンなんですが、まあ人気がイマイチだったのもわからんではないというか。はっきりいえばとっつきづらいんですよ。
F作品は「日常の中に非日常を持ち込む」ことを常套にしていますが(これはA作品にもいえることですが)、これは正反対で、非日常の中で日常を描くことに注力しています。
21世紀を舞台に、未来社会の中で現在(当然作品が描かれた当時の)と何ら変わらぬ日常を描いているのですが、やはり「ドラえもん」なんかと比べると頭の切り替えが必要なことには違いなく、わっと人気がでるのは難しいのはわかるんです。

さてざっくり21世紀と書きましたが、「21エモン」はだいたい50〜60年後の未来社会という風に設定されています。連載されたのが1968年ですから、計算すると、ほぼ今現在、ということになる。
んで調べたら、どうも初期の設定では2023年って設定だったみたいですね。今から約10年後の話です。そしてついでにいえば「第一回宇宙オリンピック」が東京で開かれたのは、なんと再来年、2014年なのです。
いや、まったく、宇宙オリンピックなんて開かれる気配はゼロなわけでして、イシハラさんが必死にオリンピック誘致とか叫んでたのは、実は宇宙オリンピックのことだったのかしらね。
まあ宇宙オリンピックが開かれるくらいだから、その二年前の2012年。つまり今です。当然街中に宇宙人が溢れかえってないとおかしい。ところが宇宙人どころか民間人の宇宙旅行も夢のまた夢なわけでして。

アタシは何もそんなツッコミがしたいわけじゃない。でも非常に残念というかね。だっていつまでたってもパイプの中を人間がびゅーと通るみたいなシステムができそうもないんだもん。
そういや「21エモン」でもやたらとピチッとした服を着てますが、ああいう服も流行らないね。まあ現実に考えたら嫌だわ。体型丸わかりだもん。
どうもね、昔考えられてた未来と現実が乖離しすぎな気がしてしょうがないわけです。
宇宙に関することもそうだし、宇宙に限らず移動手段も相変わらず飛行機とか鉄道とか車でしょ。ぜーんぜん、なーんも変わってない。その代わりインターネットなんてもんが発達して、情報のやり取りは180度変わってしまった。でもそういう部分はあんまり予見されてなかったりするわけで。
なんか嫌だなと。地球の中くらいどこでも一瞬、一瞬とまでいかなくてもすぐに行ける世界になってほしかったですよ。いくら情報は一瞬でも身体ごと飛びたいですよ。

根本的にアタシは宇宙にはあんまり興味がないのです。でもね、去年から何度か海外に行って、外国人ってもんがより身近に感じるようになってきて。だからもし宇宙人も身近な存在だったらもっと面白かったかもとは思うわけです。
アタシは今英語を勉強していますが、もし「21エモン」の世界だったら必死で「共宙語」を勉強してたのかなと思うと何かおかしい。宇宙人と会話が弾んで、じゃ飲みに行こうか、とか。
そもそも宇宙人がアルコールを飲むのか、つか酔った状態になるかぜんぜん見当もつきませんが。