2009年1月4日日曜日

ケータイ大喜利のコワさ

板尾の、あの鋭すぎるセンスは、いったいどうやって培われたのか、それを考えると夜も眠れない。

「ケータイ大喜利」は「やりすぎコージー」と出演者がカブっている上、「やりすぎコージー」に比べると、NHK制作ということもあってどうしてもヌルいイメージを持たれてる方も多いかもしれない。
たしかにこの番組はヌルい。ただしヌルいと同時に非常にコワい番組でもある。何がコワいといっても、板尾のコメントがコワいのである。
先々月のオンエアで、めっきりウケなくなった投稿者を揶揄する投稿がきた時、こんなコワいことをいってた。
「芸人でもそうなんですけどねぇ、イジられだすとネタがウケんようになるんよなぁ」
続けて
「長いですよ、抜け出すの」
コワい。コワすぎる。マジでやべえなというような表情でこんなことをいう板尾がコワすぎる。小便チビりそうになる。

自分は芸人ではないので真意の推測はやめる。しかしそういうことを実際に感じた芸人にとっては戦慄が走るような言葉ではないのか。
何度もいうが、たしかに民放のバラエティに比べると「ケータイ大喜利」はヌルい。今田耕司は司会者としてレベルの高い人なのでそういうことを感じさせない絶妙の配慮はしているが、それでもやっぱりヌルい。
板尾のコメントも基本的には甘口だ。けれども時々恐ろしいほど真意を突くような発言をする。
辛口や罵倒はいわれた側の人間も逃げ道がある。しかし真意を突かれたら逃げ場所がない。
自分のいうコワいとはそういうことである。

ヌルいのにコワい、という反比例するようなことを実現させている番組を自分は他に知らない。