2009年1月20日火曜日

宮川泰ってすばらしい

体調が悪くて更新間隔が開いてしまった。身体は元に戻ったが、また無事書き連ねていけるのかと考えると夜も眠れない。ということはない。

元々身体は頑丈な方ではない。子供の頃から内臓系が弱く、幼稚園の時に内臓系の病気で入院している。初の病気による入院だった。
おとなになってからも胃腸の弱さは困ったもので、たいていそれが引き金となって風邪を誘発する。
だから風邪なんて慣れっこなのだが、どうも風邪を引くと感情のコントロールがしづらくってしょうがない。
些細なことで腹を立てるのもそうだが、妙に涙もろくなったりもする。まあこれはトシも関係あるのだろう。

ここんとこ聴く度に涙がでてくる歌がある。
「エイトマン」と「若いってすばらしい」だ。
「エイトマン」は説明しだすと長くなるのでまた今度にするが、「若いってすばらしい」はもっと単純に、バックグランドとか関係なしで涙がでてくる。
いや、もしかしたら昭和という時代の中で、たった一曲をあげるのなら「若いってすばらしい」になるのかもしれない。それぐらいの名曲だ。
岩谷時子の歌詞もいいが、槇みちるの声もいい。そしてなんといっても宮川泰だ。
生前この曲を自作の中で一番好きな曲にあげていたが、メロディがいいというのは実は珍しい。
宮川泰という人はあきらかにアレンジャーよりの人で、だからアレンジが素晴らしいのは当たり前であり、しかしメロディメーカーではなかった。
作編曲を担当してる楽曲をよく聴いてみると、実はメロディは少ないのですね。それを多彩なアレンジで魅せるのだが、素人考えではメロディをつくるよりアレンジの方がよほど面倒そうなのに、とか思ってしまう。
しかし「若いってすばらしい」に関していえば、特にBメロ(サビ)が素晴らしくよくできていて、いつもここで落涙しそうになる。

宮川泰は「明日があるさ」を念頭においてつくったらしいが、個人的には「明日があるさ」(これも十分名曲なのだが)を超えている気がしてならない。
相手はあの「上を向いて歩こう」の中村八大。それをやすやすと、とまでいかなくても超えてしまったと感じさせる曲をつくりあげた宮川泰。
「意識したものを超える」という例を自分はあまり知らない。