2011年6月28日火曜日

ゲーム疲れ

藪似です、という書き出しでずっとやってたのですが、今回で止めます。他の名前で表示されるとこがあるんでね。

さてこないだちょろっと書いたのですが、家にPS3があります。据え置き型、携帯型に関わらずゲーム機を買ったなんて十年振り以上です。
よほどやりたいゲームがあったんだろ、と思われるかもしれませんが、何にもない。もっといえば本体を買って半年、いまだにただの一本もゲームソフトを所有していません。
まあ要するにAVプレーヤーとして買っただけなんで、はじめからこれでゲームをやるぞ、なんて気はゼロでしたし。

以前漫画を読まなくなったと書きましたがゲームはもっと酷く、恐ろしくしなくなってしまいました。
とか書くと「何いってんの、あんたずっとウイニングイレブンやってんじゃん」と思われる方も若干3名ほどおられるのはわかっております。でもよく考えてもみてください。アタシはサッカーの試合を観戦してるだけで、コントローラーに触れる機会すらほとんどありません。たまに「こーゆー画面が出てきたらスタートボタン押しといて」「あいよ」(スタートボタン、ポチッ)くらいですからね。

さて一種のカルト的な人気のある「ゲームセンターCX」という番組があります。よゐこの有野の発する名言はたしかに面白く、全部とまではいいませんが大半は見ております。
面白いのは面白い。それは事実なんですが、同時に見てて異常にしんどいのです。
この番組はファミコン、スーファミ世代のゲームを中心に有野がクリアを目指すのですが、最後までクリアを目指す、という行為がやたらしんどく感じるんですわ。自分がやってるわけでもないのに。

思えばアタシも昔は数々のゲームで「クリアを目指して」やってました。ただクリアするだけでは飽き足らず、極端にいえば「鼻糞をほじりながらでもやられない」永久パターンを発見することに命を燃やしたことも何度もありました。
何日も何日も徹夜をし、親に怒られながら、はたまた大学もろくすっぽ行かず、ひたすらコントローラーを握りしめる、そんな毎日をおくっていたのです。
しかしそれも今は昔。そんな気力はどこにも残っていません。どころかゲームをやろうという気すら起こらなくなってしまいました。
やってもスマートフォンでオセロとか四川省とか、アクション性ゼロ、短時間でサクッと終わることのできる、いわばクリアという概念のないやつばかり。それすらもここ最近はやっていません。

「ゲームセンターCX」で登場するゲームもかつてアタシがチャレンジしたものも数多く出てきました。でも感じるのは「ああ懐かしいなぁ」じゃなく「あんなしんどいこと二度とやりたくない」みたいなマイナスな思考しか出てこないのです。
ですから番組中の息抜き企画には本当にホッとさせられるというかね。

ネトゲ界隈では「これは遊びじゃないんだ」みたいなことを本気で思ってる人がいるみたいですが、たしかにゲームは遊びじゃないのかもしれません。だってそれほど本気にならないとというか、現実の苦難に立ち向かうのと同程度の労力を持ってしないとクリアできないんだもん。
そういえば大昔のスチャダラパーの「ゲームボーイズ」という曲の中でも揶揄のニュアンスで「ゲームはすでに遊びではない もうひとつの現実が存在」っていってなぁ。
でも実は揶揄ではなく本当だったという。まあ「このままじゃ子供達が危ない」とは思いませんが。