2011年7月9日土曜日

エロキャラ、ホープと神様

ぷっスマとか見ると、もうほんと、ユースケ・サンタマリアのキャラは貴重だなって思ってしまうわけです。
エロを売りにする、というのは実は非常に難しく、下手すると生々しくなりすぎて笑いとして成立しない。たとえば一時期小林稔侍あたりがエロキャラでバラエティに出ていたわけですが、やっぱりちょっと生々しいというか、エロはあくまでエロであって、セックスと直結しちゃ笑いに繋がりにくい。特に「喋ってる本人がセックスしてる姿」が容易に想像できちゃダメなんです。
エロなんだけど、昔の少年誌に載ってたような、セックスとは別物のエロじゃなければマズいというかね。
徳井とかケンコバとか芸人はやっぱり巧みというか、エロキャラじゃなくて変態キャラに逃げてますよね。

ユースケは逃げてないですよ。正真正銘のエロキャラですから。
彼の素晴らしいところは不思議とセックス的じゃないんです。おそらくぷっスマでのキャラから派生したであろう、小池栄子とやってるCMね、今のじゃなくていっこか二個前のやつとか、夜の営みを連想させる内容にも関わらず、エロで止まってるのは、パーソナリティのおかげでしょう。

エロキャラにも神様といえる存在がいるもんでして、もちろん森繁久彌です。
社長シリーズとか、森繁の見せ場は何とかして浮気をしようとするシーンだけだし。つまりは女房以外の女性とセックスすることだけが目的だもんね。
「明るく楽しい東宝映画」でこんなキャラが成立したのは、最終的に浮気が不成功に終わるというのも当然あるけど、一番の理由は結局「森繁だから」なんですよねぇ。
森繁の凄いのはフィクションの中だけではなく、公の場では死ぬまでこのキャラで押し通したことです。
足腰が弱いフリして(実際弱ってたそうだけどさらに誇張して)、しかもボケ老人のフリをしてまで飯島直子あたりを触ろうとするのは凄すぎますよ。

ユースケもこれくらいまでいけばね。まあああなるには途方もないバイタリティが必要なのですが。