2011年3月10日木曜日

ブラマヨに追いついて

藪似です。今回はブラックマヨネーズについて。
まさかまさか、ブラマヨがここまでくるとは思ってませんでした。個人的にわりと早い時期から注目してたのですが、実は面白いんだけど売れない芸人になると睨んでいたのに意外にもほどがあります。

売れないと思っていた理由は単純で、要するに見た目がテレビ向きでないからです。が、その辺はとっくに超越して、今や顔面ドアップでCMにでてるんですからねぇ。
まず小杉ですが、例えばひな壇に座っていても彼のツッコミは燦然と輝いています。それは相方にたいするものだけではなく、その場にいる芸人全員にたいしてで、彼のツッコミで流れが大きく変わっていくことがままあります。
吉田は、何というか引きボケとでもいえばいいのでしょうか。実は割って入るタイプのボケではないのですが、認知度が上がったことによって周りが間を作ってくれるようになった。
たけしが彼らを評して「保険」という言葉を使ったのは実にわかりやすい。

ブラマヨとして売れたのはもちろんM-1のおかげですが、それより自然とキャラクターが認知されたのが大きい。ふたりともテレビ向きでない見た目であり、漫才は全然漫才を知らない人から見ればただの喧嘩であり、しかも口調の柄もすこぶる悪い。
そんな彼らが認知されたのは視聴者に「心優しきチンピラ」と認識されたからでしょう。
柄の悪さの向こうにある、芸人としてではない、素の人間としての優しさがわかってもらえたんでしょうね。

「お願い!ランキング」内で毎週トークコーナーをやってますが、これを見てるとアタシはとんでもない思い違いをしてたんじゃないかと思います。
見た目で売れない程度のレベルではない、もっとデカいというか、もしかしたら天下を獲るんじゃないかという気さえします。
アタシを含む視聴者はやっとブラマヨに追いついた、だから彼らは売れた。のではなく、実は全然追いついてないのかもしれない。

今は「保険」として絶対的な地位を築きましたが、今後はとりあえず世代のリーダーになってほしい。でもそこで終わりではなく、今のテレビ界では到底無理と思われてる、アクの強い伝説になるような冠番組ができるんじゃないかと本気で期待しています。