2009年3月27日金曜日

正論

正論で責めてくる奴ほどタチの悪いのはないと思う。とか考えると夜も眠れない。(そろそろこの書き出しも無理がでてきたな・・・)

日本がWBCで優勝したことはまことにめでたい。自分も一野球ファンとして心から代表メンバーを祝福したい。
こんな時に大会そのものや原監督の采配についてとやかくいうのは野暮というか、水を差す行為でしかないのだが、たぶんwebや週刊誌ではそういう意見がまかり通るのだろう。
特に馬鹿騒ぎする国民を冷笑する奴らっていったい何なんだ。いいじゃねーか。テメーらが嫌いなのは勝手だが、マツリゴトを批判しだすとキリがねえよ。
「野球ごときに馬鹿騒ぎしてる時か。日本は今大変な経済的危機的状況にあるんだ」なんてわかってんだよ。自分なんか仕事柄、不況を通り越した大恐慌のせいで、実際いくつか大きな仕事が飛んで大打撃を受けてんだよ。
こういう正論(と自分は思ってる)に何の意味もない。一種のスノッブというかハシカみたいなもんだと思って、そういう輩を相手にしないのが一番だ。

さて正論といえば最近元西武ライオンズ監督の森祗晶の「野球力再生」という本を、パラパラとであるが読んだ。
森祗晶は野村克也よりよほど狡猾で、しかも慎重、迂闊なことはあまりいわないイメージだが、横浜ベイスターズにTBSが介入して無茶苦茶になった等、かなりぶっちゃけていて面白かった。
この本の中で、WBCの監督が原辰徳に決まるまでの矛盾点やプレーオフの問題点を指摘しており、これがいちいちもっともだと頷けるものばかりだった。
ただひとつ気になる点があった。中にやたら「正論」という言葉がでてくるのである。
それをいえばこの本自体が正論のカタマリである。細かい指摘まで一縷の隙も見えない。
だからか、面白いことは面白いのだが、肩がこってしまう。
まあ主張に「しつこさ」みたいなのはないので不快ではないんだけどね。てか気づいたんだけど、結局正論をいう人ほどしつこいんだな。その論理を他人に強要してくるみたいな感じになってしまうことが多い。

だから自分は正論が嫌いなんだ。正論をいうのが悪いんじゃない。正論を盾に自分の考えを押しつけてくるのが嫌なんだ。
でもそのことをあんまり主張しすぎると、今度はこっちが強要してるみたいになるし・・・難しいもんだ。
え?WBCの話はどこいったって?知らん知らんわしゃ知らんぞ!