2009年3月22日日曜日

回転寿司

銀座にあるような超高級寿司店の寿司って本当にそれだけおいしいのだろうかと考えると夜も眠れない。

回転寿司なんてもんは値段もそれなりなら味もそれなりで、まあそれでも時たま行くのは、寿司というメニューが食べたいからである。
しかし季節によっては結構脂の乗ったネタなんかも廻ってきたりするし、なにより財布と相談しながら食える(それも結構腹一杯)のが助かる。
では今まで行った最高の回転寿司と問われれば、断然ア○ムボーイということになる。
と書くととんでもない味覚音痴に思われるかもしれない。ア○ムボーイといえば、正直かなり評判が悪く、個人的な記憶でもカピカピに表面が乾燥したネタかサラダの軍艦しか廻っていない、みたいな印象だった。
しかし「そこ」のア○ムボーイは違う。「そこ」とはどこなのかあえて書かない。しかも今は店名が変わってしまっている。
「そこ」は魚がうまいことで知られる某市にある。当然客は魚に関しては異様に舌の肥えた人たちばかりなのだが、そういう人が絶賛する、そういう店なのだ。
値段も回転寿司にしてはお高いが、それでもカウンターに座る店に比べるとはるかにリーズナブルで、一応財布の中身を計算しながら食うことができる。

回転寿司というからには皿が廻っているのだけれども、実際はほとんど廻っていない。だからいちいち食べたいネタを注文する。すると職人さんが握ってくれる。

これがうまいのうまくないの。どっちやねん。わからん人はほっていきますよ。義務教育やないねんからね。ツルルッツ、ギョッギョッ。

自分は冒頭に書いたような銀座の超高級寿司店にこそ行ったことはないが、年相応にそれなりの寿司屋には行ったことがある。しかもかつては二年程度ながらも某配達専門の寿司屋でバイトをしていた経験もあり、ある程度はいいネタかどうか峻別することはできるつもりだ。
でも「そこ」は特別だ。時間さえあれば東京にある、それなりのランクの寿司店に行くより、新幹線を乗り継いででも某市にある旧ア○ムボーイに行った方が価値があるような気さえする。旅費を考えてもかかる費用はあまり変わらないはずだ。

これはまさしく「価値がある」ということだろう。これほど至福を味わえる、しばらくは余韻を味わえる店を他に知らない。