2009年12月24日木曜日

鍼灸院に行く

以前腰が痛くてしょうがない、というような話を書いたことがあるが、夏の間はずっと収まっていた。
暑いと大丈夫で、寒いと痛い、というのは、まあふつうのことなのだが、今年は11月の終わりに体調を崩したのをきっかけに特に酷くなってしまった。
腰というか背中だ。本当に背中に分厚い鉄板を一枚入れているみたいな状態で、そのわりに姿勢が悪いのはなんともはや。
正直寝付きも悪い。横になると多少マシになるのだが、寝ころぶ状態が長く続くとやっぱり痛くなる。

いくらなんでも酷すぎるので、生まれてはじめて鍼灸院なるものに行ってきた。
元々病院は嫌いなのだが、何度かお世話になってる病院が鍼灸院も兼ねており、ふつうに診察に行くよりはいいだろうと気楽に構えていたのだが、よく考えると、自分にとっては想像しただけで怖いことなのに気づいた。

そもそも自分は身体に何かを刺したりするのが大嫌いなのだ。
もうピアスを空けるなんて信じられない。それも耳ならともかく舌になんて、考えただけで嫌な汗がでてくる。
本当のことをいえば、穴を空けるなんて大仰なことじゃなくても、腕時計すらしたくない。身体に何もつけたくないのだ。
今一番恐れていることは、老眼鏡をかけなければならなくなることだ。
早かれ遅かれあと数年で老眼鏡のお世話になることは間違いない。でも短時間サングラスをしてるだけでも嫌になるのに、日常的に眼鏡をかけなければならなくなるなんて、もう、本当に、たまらんわ。

話は大幅に逸れてしまったが、とにかく鍼灸院に行ってきた。
頭の中では中国鍼みたいなのを描いていたのだが、当然ながらそういうのではなく、何か短い鍼をプスプス刺すだけ、だったように思う。
思う、というのは、こっちはうつ伏せ状態なので、詳しく何をされているのかわからない。その後鍼の部分に何かを取り付けて、電気療法みたいなのがはじまった。
一部分だけやけに痛いところがあったが、まあ無難に終わった。
その後医師が「シャケツもしておきましょう」というので、それもチャレンジした。
シャケツとは瀉血と書く。家に帰って調べた。瀉血=コリの酷いところの血を抜いて、血流をよくするのだ。
これが痛かった。血を抜く程度だから、鍼よりも軽く注射針でも刺すのかなと思っていたのだが、バチン!バチン!とまるで何かを身体に埋め込むがごとくセットしていくのだ。
しかしだ、これが恐ろしいほど効いた。医師が「これは相当酷いね」といわれるほど、あれだけ痛かった背中の痛みがきれいに消えた。
痛みがとれたことはもちろん、頭が異様に軽くなったことに驚いた。背中から首が痛みから、頭の重みを感じていたのだろう。

結局姿勢が悪いのと血行が悪いのが問題だったようだ。
たしかに冬は手足が異様に冷たかった。が、今は手足の冷えもかなり改善されている。
悪い血を抜く、というのはすごいことだった。話によれば、意外と献血することもいいようだ。別に献血で悪い血を抜くという話ではないが、血液を入れ替えるという意味はあるようなのだ。
とにかく貴重な体験だった。たぶん近日中にまた行くことになるだろう。