2008年6月15日日曜日

ライター



ライターは100円ライターに限る。

自分はA型の癖に几帳面とはほど遠い性格で、100円ライターか使い捨てボールペンを最後まで使い切るのが夢という寂しい性格をしている。

早い話が使い切るまでに紛失してしまうのだ。ライターなんて今まで何十個なくしたかわからない。

こういう人間が高価なライターを持つのは非常に危険だ。というか意味がない。

それでも5000円以上するライターならそれなりに慎重に取り扱う。でもやっぱりなくす。だからとっても馬鹿らしい。

100円ライターはいい。なくしてもたった100円の話だ。

それに確実に着火してくれるのもいい。もちろんガスがなくなればハイそれまでョだが、どうせ使いきる前になくすのだからそんな心配はいらない。

ところがやっぱり人間、色気というものがあって、ついつい中途半端な、コンビニとかで売ってる1000円程度のライターに手を出してしまったりする。

はっきりいって1000円未満のガスライターほど使えないものはない。まずすぐにガスがなくなる。あっっという間に紛失する自分が使いきれるほどにしかガスが入っていない。

この手のライターはだいたいガスがチャージできるようになっているのだが、これがうまくチャージできた試しがない。

よしんば奇跡的にチャージができたとしても、チャージ以外のメンテナンスができないので、石がなくなれば終わりである。

かくしてただ使えないだけのガスライターが部屋の片隅にじゃらじゃら転がる羽目になるのだ。

でもガスライター全部がダメかというとそんなことはない。

前にプリンスの4000円弱のガスライターを使っていたことがあるが、さすがに少し値段がはるだけのことはあって、きちんとガスチャージができた。もちろん石を変えることもできる。

しかもこれは紛失しなかったこともあって、2年ぐらいはもった。4000円弱で2年ももてばたいしたものである。

それでもガスライターが使いづらいのには違いない。

プリンスのヤツもチャージできるのだが、結構不安定なのだ。チャージしたつもりなのに、逆にガスが抜けているなんてこともしょっちゅうであった。

その点オイルライターなら失敗のおそれがない。

なにしろどくどくオイルをつぎ込むだけでいいのだから。

じゃあジッポーがいいんじゃないのって話になるのだが、やっぱりなくす心配がある。残念ながら数千円のライターを紛失してヘラヘラできるほどのブルジョアではない。

そこで浮上するのがイムコのライターである。何しろ1000円未満で買えるのがうれしい。メンテナンスもジッポーのものが使えるというのもいい。

が、先日これもなくしてしまった。

イムコの難点は取り扱ってる店舗が少ないのだ。

正直1000円未満の商品をネットで取り寄せるのも抵抗がある。

かくして再びライター難民になってしまった。

やっぱ100円ライターだな、それが一番いい、そう思って100円均一ショップ、つまりはダイソーだ。そこで思わぬ掘り出し物を見つけた。

というか前から存在は確認していたのだが、食わず嫌いで試したことがなかった。

その商品とは、ずばり偽ジッポー、である。

これが思いの外調子いい。メンテナンスは完全にジッポーと共通、オイルライターだからチャージ失敗の心配もない。

しかも100円だからなくしても痛くないし、ダイソーにいけばいつでも手に入る。

難点は変な模様が入っていることだが、これは除光液で簡単に落とすことができる。

うん、これぞ究極の100円ライターではないか。

何ともケチくさい話だが、個人的にはものすごく切実だということを理解してほしい。