2013年5月19日日曜日

わかったこともあるのですよ

フルーツポンチのネタではありませんが、海外に行って「自分が一回り大きくなった」錯覚ってのは、まあ誰にでもあるんじゃないでしょうか。
しかし大抵の場合は錯覚ではなく、絶対変わってると思うのですよ。日本にいるだけじゃ気付けないことに気付けるのも、やっぱり事実なんですね。

もうちょっと具体的に書きます。
大別してふた通り、ひとつは海外の空気と人に触れ合うことで気付くことってのがあります。
アタシもそうでしたが、初めての海外での滞在はストレスの連続です。まず言葉が通じない。語学には自信があるよってな人でも、より深い話になると太刀打ちできないと思うのです。
いや、そういう心理があるからでしょうが、大抵の日本人は日本にいる時の80%増しくらいでシャイになってしまう。日本では結構陽気で通ってたようなヤツでも、借りてきた猫みたいになる。それを続けると自分が入っていないコミュニティーがどんどんできる。するとますます萎縮する、という悪循環に入ってしまいます。実際こういう日本人はいっぱいいました。
アタシは発想をガラリと変えて立ち向かいました。
つまりは「旅の恥はかき捨て」って発想です。逆にドンドン恥をかいてやろうじゃないかと。これを続けることによって「全然喋れないくせにコミュニケーションはとれる」、はっきりいって奇異な感じになりました。
これから海外で生活しようという人に、もうこれだけはいいたい。
とりあえずノッておけ。絶対に斜に構えるな、と。

さてアタシの滞在していたロンドンは実に多民族です。イギリス人を見つける方が難しいくらい。当然友達になったのも、世界各国の人たちです。
正直ね、ヨーロッパの地図なんて全然把握してなかったのですよ。イギリスがあって、海をまたいでフランスがあって、その下にブーツの形のイタリアがある、本当にその程度しか知らなかった。
アタシはずっとオランダに行ってみたかったんです。一昨年初めてイギリスに行った時もイギリスなんかじゃなくオランダに行きたかった。なんたって敬愛するディック・ブルーナの国ですから。
しかし今はオランダに興味が全然なくなった。だってオランダ人の友達ができなかったから。
それよりイタリアとかスペインね。ここらは本当に行ってみたい。そしてなんと言ってもトルコ!こんなオモシロソウナ国だとは思ってなかった。
「あー、トルコ行きてぇなー!」なんていってたら昭和のオッサンみたいですが。
あとマリとかアルジェリアね。さすがに行きたいとは思わないけど、紛争のニュースとか見ると心配になるんですよ。アイツ、大丈夫かなって。

きっとね、こういう感情って日本にずっといたら覚えなかったと思うんです。「紛争?どうせ外国の話でしょ」程度で終わっていたと思う。実際そうだったし。でも今は違う。これも、大きくなったかどうかはさておき、立派な「変化」じゃないんですかね。
そしてもうひとつは・・・長くなったので続きは今度。